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実戦!受験古典文法「助動詞の意味」は丸暗記で攻めていけ!

助動詞は、色々な方向から質問されます。
・活用形
・接続(上の語に何が来るか)
・意味

接続についてはこちらもご覧ください

文法の勉強では助動詞は、
接続でまとめて、その中でも意味でまとめて、という順番です。

結果として、入試に「でる順」じゃない!

そして、「助動詞の意味」は入試に出る!

だから、ここでは「出る順」でまとめます。
出るものは出るし、出ないものは出ないのです。
丸暗記で攻めていきましょう!
文法書か国語便覧は手元に用意してくださいね。


1.スイカ止めて鍵する「べし」

最も出題される助動詞それは「べし」!
文法書によって意味の分類が違うのが困りものですが、
一番細かく分けているものを暗記しましょう。

なんでこんなに意味が多いのさ!
と、腹立つくらいあります。
こう覚えます。

スイカ止めて鍵するべし

スイカ、ころがっちゃったんですね。これは

推量・意志・仮定・当然・命令・適当・勧誘・義務
す  い  か  と  め  て  か  ぎ

と、覚えます。
まず、どんな意味があったか覚えていないと答えられません!

そして、用例が多いのは「当然」と「適当」です。次が「推量」。
「命令」は多くが「べからず」の形で出ます。
「べし」の未然形「べから」+打消しの「ず」です。
そのままの形で「命令」に使われているものもありますが。

細かいことは文法書か国語便覧で補ってください。

次のことも、何も考えずに丸暗記。

「つべし」の「つ」
「ぬべし」の「ぬ」
強意の助動詞終止形

「完了・強意」の助動詞「つ」「ぬ」は「べし」が下につくと「強意」の意味になります。
100億パーセントだ!

そして、「べし」の反対語が「まじ」です。
打消推量・打消意志…と、全部「べし」の打消です。

さぁ、「助動詞の意味」で一番手ごわいのは終わった!

2.受可自尊「る・らる」

次によく出題されるのは「る」「らる」です。
受身・可能・自発・尊敬、受可自尊と覚えましょう。

3.む、むずい、スイカ変えて「む・むず」

「む」をやや強めた言い方が「むず」です。

む、むずい、スイカ変えて(推量)(意志)(仮定)(勧誘)(婉曲)(適当)

これも意味が多いですから覚えてしまいましょう。

「意味を書け」または「用法を書け」と質問されやすい助動詞は、
実は以上の三種類です。

それでも、他の助動詞にどんな意味があるかは丸暗記しておきましょう。

4.その他の助動詞丸暗記

(打消)の「ず」はそのまま覚えましょう。
「まじ」は打消の「べし」です。

・酢注すSIM(すさすしむ)、損って教えてくれて謝謝(シエシエ) 「す・さす・しむ」(尊敬)(使役)
・自炊する意思を打消される 「じ」(打消推量)(打消意思)
・本日仮装したいけど、ためらいすぎてやらない方がまし (反実仮想)(ためらい)「まし」
・まほ氏に会いたい 「まほし」(願望)
・柿帰りけり (過去)「き」、(過去)(詠嘆)「けり」
・縫い付ける強いやつに完勝 「ぬ」「つ」(強意)(完了)
・ふたりは続いたり終わったり 「たり」「り」(存続)(完了)※
・過去が来けり (過去)「き」「けり」
・私の願望 「たし」(願望)
・田園の水源でラムネ (伝聞)(婉曲)(推量)(原因推量)「らむ」
・田園の水源は煙い (過去伝聞)(過去婉曲)(過去推量)(過去の原因推量)「けむ」
・お腹すいてカラシ食べた (推定)「らし」
・メリクリ!好いても遠距離 「めり」(推定)(婉曲)
・我田引水が生業(なりわい)です (伝聞)(推定)の「なり」※
・ダイソンを使うなり (断定)(存続)の「なり」※
・ダンテまったり (断定)「たり」※
・比例のごとし (比況)(例示)「ごとし」

※上に何が来るか接続で別の単語扱いだから気をつけて!

文法用語って、難しいな!
以上を頭に入れて「助動詞」を勉強すると、
ぐいぐい頭に入ってくるぞ!

そしたら、「品詞の識別」ってところを繰り返しやりましょう。
これが古典文法の最難関だから、
クリアできればガーンと古文の成績が上がります!

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