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終末まで何光年

私は空に星を飾る
見えないのは光が弱いから
そこにある
ただそこにある

星は残る きっと
誰かが気付く たぶん
クリスマスのイルミネーション
偽物のダイヤモンド

きらびやかな嘘の向こうに
残るはずの真実

星に託した意味
それが意味を失うのは
最後の人類が息を引き取るとき

その最期にまぶたを閉じて
(また続かなかったねこの種族も)
つぶやくだろう 誰かが

次の地球の支配者に
我々の文明は届かない
人類が恐竜の文明を理解できないように

まぶたを閉じてくれる手は
きっと 冷たい


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