今年の盆Danceは雨天中止

父は去年の八月に亡くなったので、今年の夏はせわしなかった。

新盆と一周忌が近すぎて無理!
お父さん、細かいこと気にしないタイプだし!

と、一周忌は七月中に前倒し。

母は、家に父が死後もいる気配がずっとしていたんだと。
それが、一周忌で、消えたと。

そして、新盆。

母「ちゃんと、精霊馬かざったわよー。」
私「で、どう?」
母「うん、お父さん家にいるみたい。また気配がするわ。」

翌日には、母が通院で家をあけたので、
母「お医者さんに
『主人は留守番で置いてきました』って言ったら笑われたわ。」
医師は母の冗談だと思ったんだろうけど、マジだから。

で、母は夢を見たと言う。
父が入院する夢だと。

私「あー、お父さん、入院生活あっけなかったからねぇ。
入院の時点で記憶が止まっているのかも。
お父さんの好物はお供えしてあげた?」

父は、食事が全く食べられなくなって死んだから、
何か食べたいものがあるんじゃないか、と。
大体の好物は母がお供え済みだったんだけど、

私「あ、やっぱり珈琲がないわ。
仏さまは匂いを食べるそうだから、
珈琲豆を挽いてあげなさいよ。」

父は、ジャズと珈琲をこよなく愛していた。

母「亡くなった人のことを思い出すのが供養だ、って、
お坊さんが言ってたわ。」
私「思い出すよねぇ。ちょっとしたことで思い出すわよ。」

今日は、送り火。
父の事はだんだん忘れていくのかもしれない。
でも、完全に忘れることは、多分、ない。

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