いいヤツばかりじゃないけど、悪いヤツばかりでもない

ここは天国じゃないんだ。かといって地獄でもない。
いいヤツばかりじゃないけど、悪いヤツばかりでもない

THE BLUE HEARTSの名曲　TRAIN−TRAINより

いい人ばかりじゃないけど、悪い人ばかりでもない職場だなと実感した話。
5年以上前になりますが、
メンタル面でしんどい時期がありました。

まるさんの言葉を借りれば、
言葉の刃がグサグサと心に刺さってきました。

研究授業が迫ったある日、
授業の指導案がなかなか書き進められない私に、指導教員Aが放った一言
「これが書けなかったら、確実にクビですよ。」

クラスが落ち着かず悩んでいた時期、学年会で教員Bが放った一言
「あなたの授業が面白くないから、子どもが荒れるんです。」

さらにそれに乗っかってくる教員もいました。
声の大きい教員AやBに目をつけられるのが嫌だったのでしょう。

そんなことが重なり、朝起きられなくなりました。
普段５時起きの私が、８時になっても布団から出られない。
吐き気で目が覚める日々。
心が悲鳴を上げている。
遅れてでも学校には行っていました。

朝学校へ遅刻の連絡すると、管理職のため息の後に出た一言
「今日は人がいないから早めに来てくださいよ」

確かにそんなことを言わせる私にも非がある。
人手不足に拍車をかけている。
でも、言葉の刃がグサグサと心に刺さってきました。

そんな中、私に気をかけてくれる人がいました。
他の学部（一般企業で言うと他部署）に。

「同じ職員室にいて気になってるんだけど、大丈夫？」
50代後半の男性の先生。（以下T先生）
その日は15分くらい話をしました。

話をした翌日もやっぱり吐き気で目が覚めました。
でも、少ししんどさが違ったんですね。
分かってくれる人がいるんだと言うことが分かると、幾分か楽になりました。

T先生にもそのことを伝えました。

すると、放課後T先生から手紙をいただきました。
その手紙は今も大切にとっているので、そのまま転載しますね。

　昨日は、帰るタイミングで話しかけてしまって、しかも長い時間話に付き合ってもらって、申し訳ないなぁ、と思っていました。
でも、今日、先生の姿を見て、「思い切って話しかけてみてよかったかも・・・」と思えました。
　「休もうと思ったけど、先生の言葉を思い出して！」と言ってくれたこと、大袈裟ではなく涙が出るぐらい嬉しかったです。それは、僕の言葉を「まっすぐに受け止めてくれた」ことがわかったからです。ありがとう！

「大袈裟ではなく涙が出るぐらい嬉しかった」
に、当時の私はボロボロ泣けてきました。
今見てもグッときます。
私こそなのに。。。

大ピンチに救世主が現れました。

その後も、３ヶ月に渡り、毎朝メールをくれました。
「今日はどんな朝ですか？」
「しんどさはどうですか？」

まさしく、神対応
こんなことしてくれる人いませんよね。
救われました。

メンタルが安定していないと悪い人が寄ってくるし、
悪いことが重なる。

確かにそう。
寄ってたかって叩かれました。
グサグサと心に突き刺さりました。

でも、それだけじゃなかった。
「T先生ありがとうございます。」
ひたすら感謝しかできないあの感情。
人の温かさ、優しさを強く深く感じることができました。

いいヤツばかりじゃないけど、悪いヤツばかりでもないな
いい人ばかりじゃないけど、悪い人ばかりでもない職場だな
そう思えた私は幸せ者だと思う。