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大好きな六本木金魚の話

娘がスカーッと寝ているので突如湧き出てきた表題の金魚への愛のお話。トップ画像は公式サイトから拝借。

金魚”というのは六本木にある日本最大規模のシアターレストラン(と、公式サイトには書かれている。わかりやすくいえばショーパブというジャンルなのか)で、男女LGBTQ様々な魅力たっぷりのダンサーたちの素晴らしいエンターテイメントショウを楽しめる素敵なお店なのである。※妖艶で色気たっぷりのショーもあり人によっては好みがわかれるのでそこはご注意を。


私が初めて六本木の金魚に足を踏み入れたのは3年前。最初の出版社に勤めてようやく仕事を覚え始めた頃、仲の良いデザイナーさんが同僚と共に連れていってくれた。学生の時にお芝居をやっていたので舞台を見るのは好きだったけど、こういうタイプのお店には行ったことがない。よくわからないけどセクシーなダンスが見られるお店なのかな…と思っていたら、そんな予想を大幅に裏切るエンターテイメントが待ち受けていた。

当時の演目は“Dimension”。今でも思い出せる、開演の曲が流れ、銀色の全身タイツのような衣装(まるで萩尾望都の漫画を彷彿とさせる宇宙感!)に身を包んだダンサーたちがロボットダンスさながらの動きで舞台の空気をザッと変えた時のあの緊張感!圧巻の空気!!目を見張り息をのんで舞台を見つめていた。そこからはもうめくるめく金魚ワールド、圧倒的にきらびやかで華やかで、コメディも妖艶なエロスも物悲しい歴史も、幅広い物語を全てセリフ一つなしにダンサーたちが演じ上げるエネルギッシュがほとばしる舞台だった。

たった1,2時間とは思えないほど濃厚なショーに興奮して頭がくらくらして、私はすっかりハマってしまったのだった。デザイナーさんも私が気に入ったことを喜んでくれて、折に触れ誘ってくれて私は喜んで観に行った。1度だけゲームの景品で無料招待券を貰うことができ、親友を連れて楽しんだ。金魚を知るきっかけとなった会社を退職した日、大量の引継ぎを遅い時間にようやく済ませて同僚二人としっぽり飲んでいたが、こんな日こそパーッと自分の楽しいことをしたいと思ったらたまらなくなり、社長がくれたいくばくかの餞別を握りしめて同僚たちをタクシーに連れ込み、22時からの金魚のショーに駆け付け好きにお酒を飲んだ。あの日は本当に楽しかった。イケメン同僚が私の最推しダンサーさんにモテていてちょっと悔しかった……。


で、話は戻って金魚の何が良いかというと、まず「非日常のエンターテイメント空間を存分に味わえる」のが本当に良いんです。映画を観たり良いレストランに行ったりとはまた違う、目の前で全くの異世界が繰り広げられるエンターテイメントというのはなかなか無いんじゃないでしょうか。

ふたつめに、「ダンスのみで表現される物語」が面白い。物語といえば本か映画かお芝居か、だった私にとって、セリフも解説もないダンスだけの舞台というのはとても新鮮でした。これがまたダンサーさんたちの表現力はもちろんなのだけど、舞台装置も衣装も照明も音響も相まって織りなされる迫力というのが素晴らしくて……。というか動く舞台とか衝撃でしたしその上をかろやかに飛び回り宙を舞うダンサーさん!個人的にはDimensionの音響がとても好きだった。そして舞台はやはり音照のマジックなんですよね。コミカルで楽しいシーン、エロティックで美しい身体を魅せるシーン、物悲しく哀愁漂うシーン……ひと時も見逃すことができない空間づくりの技をビシバシと感じます。

そしてみっつめに、何よりもやっぱりダンサーさん皆さんがとっても魅力的で!美しい女性やアイドルのような男性をはじめそれぞれ全く違った個性を持っていて、それがストーリーごとにうまくハマっていて個々人の良さがよく表れていたんですよね。で、なかでもとりわけ私が好きなダンサーさんたちのお話をもりもり語っていきたいのですが娘の一人遊びがもう限界!!それではまた……!!


紹介したお店はこちら。

六本木金魚 https://www.kingyo.co.jp/

東京都港区六本木3-14-17 大捷ビル

TEL 03-3478-3000

定休日 月曜日

※営業時間やショータイムはお店にご確認をお願いします

withコロナのこのご時世ですが、大好きなお店が続きますように。そしていずれかお店でぞんぶんに楽しめますように。

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