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幽霊体験ばなし8「誰もいない部屋から聞こえてくる」

みなさんこんにちは 頭はツルツル心は10代ちょっと霊感がある Bana父です😊

今回の話は、18年前に瀬戸内海に浮かぶ小さな島で体験したことです。

この島は、戦国時代に大きな合戦があり、さまよえる霊が多いと言われています。

当時、私が働いていた建物は、築30年以上で、地下1階は、和室・事務室・機械室・倉庫、地上1階と2階が事務室、3階の最上階は、イベントや集会などが行われる大ホールになっていました。

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施設管理担当としての私の仕事は、毎日の点検、月次点検、出勤時の施設の開場、午後5時からの巡回点検と戸締りでした。

ある日のこと、いつも通り午後5時になったので、施設全体の見回りと施錠を開始しました。

まずは、1階を点検し異常なし、2階を点検し異状なし、そして3階のロビーに到着したところで思わぬ体験をすることになったのです。

なんと、ホールの中からピアノを弾く音が聞こえてくるではありませんか。「ポロンポロン」と、何の曲かは分かりません。でも確かに鳴っているのです。

「ホールを使用する予約は入っていなかったよな・・・」

恐怖で鳥肌が立ち、心臓はバクバクして、中を確認せず事務所に戻ろうと思いましたが、確認せずに帰るわけにはいかないと奮起。

膝がガクガしながら考えたのは、「扉をゆっくり開けるか、一気に開けるか」

意を決してホールの分厚く大きな赤い扉を一気にバンと開けました。

すると、扉を開けた瞬間、ピアノの音がピタッと止まったのです。

ピアノが置いてあるのは、高さ1.5mの舞台上の端で、袖のカーテンの内側に置いてあります。

恐る恐る壇上への階段を上がり、「誰かいますか、誰かいますか」とピアノの方に近づきながら問いかけましたが返事はありません

覚悟を決め、ピアノの前のカーテンをそっとめくりましたが、誰もいないのです。

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すると今度は、舞台裏から「カタカタ」と音がします。

「もう無理だ!」恐怖に心が支配され、走ってその場を去りました。

階段を下りながら「いけない冷静にならないといかん。」と自分に言い聞かせ、最後の点検に地下に向かいました。

地下1階の事務所に向かって廊下を歩き、扉の前まで来た時です。

部屋の中から「コトッ、コトッ」という物音と「トントン」と歩くような音がするのです。

「誰かが残業してるのかな?」と思い事務所ドアを開けた途端、唖然としました。

部屋の中が真っ暗だったのです。「誰かいますか?」と聞きましたが、返事がなく無我夢中で走って逃げました。

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あとで同僚に報告するとこんな回答が返ってきました。

「ああ、あの部屋は昔、死体安置所だったんだよ。よく物音がするよ。」

「だめだ、すべてが繋がった。」と肩を落としたのは言うまでもありません。

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本日は以上バナ父でした^^

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