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推し活をやめるために台湾留学

元台湾留学生ばななです。
私は2018年から高雄にある私立大学、文藻外語大学に入学し、2022年に卒業をしました。
今回は私が台湾留学を選んだ理由の一つについてお話しします。

私が台湾留学しようと思った理由の一つが、推し活をやめるためです。


2016年夏

私は運命的な出会いを果たした。
当時好きだったヴィジュアル系の動画を見漁っていた時、
ふとタップしたPV。
私とそのバンドとの出会いはこの日だった。
かっこ良さと、楽しさの混合したそのバンドに私は魅了された。
明るい髪、赤リップ、口ピアスのベーシストから、目が離せなかった。

早速インスト(インストアイベント)とライブに参加した。
画面越しではなく、リアルに目の前で立ち回る推しは、かっこいいを超えて尊かった。

それからずっと彼らに夢中だった。
登下校中や受験勉強中、寝るときでさえ彼らの曲を聴いていたし、
常に推しのチェキを持ち歩いてお守りにしていた。
そしてずっと思っていた。
大学生になったら、いっぱいバイトして、いっぱいグッズやCD買って、
日本全国推しに会いに行くんだ!と。

2017年春

受験勉強が本格化する頃、ふと思った。
このままでいいのか、と。

受験勉強に集中するためと、
バンギャの、ヘドバンの象徴でもあるロングヘアを切り落とした。
私なりのケジメだった。

でも、髪が短くても、
推しが地元に来るとなれば会いに行きたくなってしまう。
そして思った。
物理的に会えなくなれば、学業に集中できる、と。

同時にいろいろな理由が重なり、私は台湾の大学に進学することにした。

それから、留学までは好き勝手することにした。
地元名古屋はもちろん、東京や大阪へ遠征にも行った。
同じCDを何枚も買って、何回も推しと写真を撮った。
ファンレターも毎回書いた。

2018年夏

台湾へ飛び立つ4日前、予約していた限定のチェキが届いた。
泣いた。

推しが中国語で書いてくれたメッセージ

2019年冬

5カ月間、台湾で必死に頑張った私に
神様はプレゼントを用意してくれていた。

冬休みの帰省を終え台湾に戻る前日、
運よく地元でインストとライブがあった。

トークイベントが終わり、撮影会が始まる。
数か月会っていない推しに会うのはすごく緊張した。
私の番だ。
ブースの中に入った私が最初に聞いた言葉は、
推しの「おかえり」だった。


のちに推しは脱退をし、
それと同時にばななのバンギャ生活も幕を閉じました。

本当は台湾生活4年間で培った知識と経験を活かし、
ガッツリ稼いでいっぱい貢ぐ予定だったんですが(笑)

自分自身の性格を理解していたからこそ、
一番集中できる環境を求めて、
台湾留学を決意しました。

自分の好きなものを遠ざけるのは、 とても勇気のいることです。
でもそうすることで、私はより推しの大切さに気付けたと思っています。
彼が私の最初で最後の、永遠の推しです。
#qs

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