【Z世代サラリーマンの適応障害体験談⑩】再休職防止のための根本原因解決
最重要記事
今回は適応障害体験談の中で核となる記事です。
あなたの不安を解消するヒントになるかと思います。
夜のドライブ
夜の第三京浜を気持ち良く走っているとき、「この車は良い車だな〜」とつい呟いてしまいました。
この言葉どこかで聞き覚えがあるなぁと思いました。
それは僕が小学1年生ごろだったでしょうか、父と2人で富士山ドライブをしていたときに父が言っていた言葉でした。
ドライブ中、ずっと僕は緊張していました。
何か悪いことをして父を怒らせてはいけない、
あまり気を遣っていてはかわいくないため、
程よく子供らしく接しようと考えていたのを覚えています。
幼少期の両親の別居
僕が小学校に通っていた5年間、両親は別居していました。
原因は父のDVです。
僕は小学校低学年だったので、別居直前の家庭環境のことをぼんやりとしか覚えていませんが、印象的な場面はいくつか思い出せます。
父と2人でドライブに行った記憶もその1つです。
僕はぼんやりした当時のことを思い出すと、Nさんのアイコンを見たときと同じように心が締め付けられる感覚があることに気付きました。
Nさんと僕の関係については以下記事をお読みください。
父を恐れていた僕
別居前の父親は会社から帰ってきて、リビングにおもちゃが散らかっていると怒鳴り散らし、おもちゃを蹴り飛ばす人でした。
また、おかえりなさいと言わないと、それが父さんに対する態度かと叱りつけられました。
ご飯を残すと、器ごと床に投げつけました。
その影響で僕はインターホンが鳴り父の足音が聞こえると、急いで自分のおもちゃを自分の部屋に持っていき、玄関に行っておかえりなさいと言うようになりました。
父がいる食卓では喋らず、一生懸命残さず食べました。
ある日、家族でディズニーシーに行くことになりました。
原因は覚えていませんが、行きの車の中で父の機嫌が悪くなりました。
父の運転は荒くなり、一般道では考えられないスピードを出していました。
助手席で母は大声で「やめて!」と叫んでいました。
そのとき僕は目を閉じて何も言わずじっと座っていました。
物音を立てないように。
それから5年後、別居が解消されてからも機嫌が悪くなることは都度ありました。
ただその頃には僕も中学生になり、父がそういう人間であることを理解していたし、そこまで怯えてはいませんでした。
適応障害の根本原因
思い返してみると、もうほとんど忘れていましたがとても精神的に苦しい経験が幼少期にいくつもありました。
この気づきを心理カウンセラーである母に伝えてみました。
母からは「それがあなたの心の傷だよ」と言われました。
今まではその経験があったから、
・人の感情の機微に敏感になれた
・空気が読めるようになった
とプラスに捉えていましたが、本当は苦しかったんです。
これまでの人生でも父と似たような人はいましたが、僕は無意識にそういう人と距離を取っていました。
しかし、職場では関わらないわけにはいきません。
Nさんの高圧的な態度、距離を取れない環境、自分の能力不足という3点セットはまさに幼少期の環境と同じであり、僕の心の傷を直接刺激していたのです。
僕の場合、これが適応障害の本当の原因だと思います。
たとえ職場を変え、仕事を変え、業務量を調整したとしても、この心の傷が癒えない限り、いつか同じ苦しみを味わうことになるでしょう。
適応障害の根本原因解決
当時の僕は毎日不安と緊張があり、怒られれば苦しく、もっと優しく温かい毎日を過ごしたいと思っていました。
そして父は心のコップの小さい人なのだと思います。
注がれるストレスによりそれが溢れたとき、暴れてしまうのです。父は機嫌が悪くなると荒れますが、数日間引き続き同じことでずっと怒っているというタイプではありません。
まさに溢れた分だけ吐き出すようです。
コップの大きさには個体差があり、それを大きくしろと言ってもそれは無理なのではないでしょうか。
そう認識できると、なんだか楽になりました。
今でも父は機嫌が悪くなると小学生の妹に怒鳴ります。
そのときはまぁまぁと父をなだめ、妹にそんなに気にするようなことではないぞ〜と一言添えるような感じです。
そして昔ほど自分の心は締め付けられません。
根本原因解決の重要性
無意識にある心の傷にはなかなか気付けません。
そして、それに気づかないと同じようなことでいつまで経っても悩みます。
子供の頃は癇癪を起こして、泣いて、寝ていればよかったですが、大人になると生活や責任は大きくなっていて、
悩みは複雑化し、
どうして良いかわからなくなってしまいます。
そして、応急処置として何も思わずやるべきことをやれと頭ごなしに自分を納得させます。
その結果僕は適応障害になってしまいました。
心の傷が原因の悩みは人それぞれであり法律や一般常識による解決が難しいです。
誰しも心の傷やトラウマにはよく向き合い、そんな自分を受け入れることが必要だと思います。
あなたのサポートで僕の活動を応援してください! 適応障害は年々増加傾向にあります。しかし、その病気についてはまだまだ知られていません。症状が改善しても悩んでいる人はたくさんいます。僕は実体験からこの病気について発信し、適応障害に悩む人々の安心できる社会を実現したいです。