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ice

僕らは反射している
透明な過去や現在や
少し遠い未来に

雨の音は静かに
脳細胞溺れさせる
あの時みたいに

サブリミナルのよう
君の裸は
黄色いサブマリンに乗って
君の瞳の中を泳いでみたい


僕らは傾斜していく
夕暮れの微睡みに
溶けていく部屋とアイス

君の匂いは確かに
エンドルフィン満たされる
これから先もずっと

サプリメントのよう
君の口付けは
アポロ何号かに乗って
君と僕の口の中だけが宇宙


僕らは愛を忘れる
黝い傷や嘘や
少し甘い涙で

僕らは愛を憶える
カラフルな歌や詩や
少し古いカメラで

その繰り返し

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