見出し画像

オフィスランチ(実話ショートショート)

小さな島国での小さな話。

先週、私はあまり親しく無い同僚(同い年)と仲を深めようとランチに誘ってみた。この同僚、中々向こうからは話しかけて来ず、こちらが話しかけてもおどおどしている為か、中々仲良くなれずにいた。
ランチは少し値段のはる1100円の定食にした。
同僚はその日、財布を持っていなかった為、私からお金を借りた。食事はおいしかったが、あまり仲良くはなれなかった。
次の日、お金を返してくれるかなと思ったが、
どうやらすっかり忘れているようだった。
こういうの親しく無いんだから、意外と覚えてそうだけどなと思いながら、言い出しはしなかった。
それから1週間経ったある日、コチラからまたランチに誘い、思い出させてみた。その日は二人でお弁当を買うことになり、僕は五百円のお弁当を手に取り、レジに並んだ。
レジで会計を済ませようとしたその瞬間、同僚は言った。
今日は、僕に払わせてください。そう言って五百円を払ってくれた。

マジか、、 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?