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夏の読書とラジオ、メディアミックスな楽しみ方

この夏、ちょっと長いお休みをもらうことになっていて、
職場の上司からオススメされていた漫画を
一気読みすることにしてました。
普段、漫画を読む習慣ないのですが、
たまに勧められると一気読みするタイプです。

「アド・アストラ〜スキピオとハンニバル〜」、紀元前のローマ時代のお話です。

昨年の夏から漫画を貸してくれた上司に勧められて、
ポッドキャストのラジオ番組「COTENラジオ」を愛聴してきました。
COTENは「歴史を愛し、歴史を知りすぎてしまった歴史GEEKによるラジオ」です。
すっかりハマっています。
申し訳ないけれど、歴史学者さんのマジメな番組やかつて子どもの頃見てた歴史人物を扱ってた「知ってるつもり」よりも何故に音声メディアでこんなに面白くなるのか不思議でなりません。

COTENラジオの話はまたいつか書きたいですが、
今回その6〜7月放送分を聴きながら、その内容を見事にトレースした「アド・アストラ」を読んだというわけです。ヤングジャンプ コミックス・ウルトラから2011〜18年連載されたものです。2019年に同タイトルの映画がありますが、別物です。

一応、私は高校時代は世界史を学んでいたので
ローマ時代の五賢帝とかカエサルとかは覚えてましたが、
この漫画の時代、ローマ帝国が栄える以前の北アフリカのカルタゴとローマの戦いは
はっきり言って「ポエニ戦争」と「大と小2人のスキピオ」がいたっけくらいの記憶しかありませんでした。

しかししかし、ラジオを数話聴いて時代背景をインプットしてからの
漫画の第1巻を開いた時の物語の序章は
ぉぉお〜こう描き出すわけですか!
思わずひとりごとを言ってしまいました。

ラジオと漫画を交互に進めつつ、また戻ったりしつつと夏休みならではの時間を使って、実に贅沢な楽しみ方です。

少し前に、テレビで「テルマエ・ロマエ」というローマ時代のお風呂文化をテーマにした映画が放送されてましたね。
なのでその少し前の時代ということでスッと入ってきました。

ちょっと登場人物も多く、彼ら顔も似てるのであれ?これ誰だっけとなって、戦士のヘルメットの飾りで見分けたりと苦労しました。

たくさんの見所やすごいポイントあるんですけど、主人公スキピオのライバルであるハンニバル・バルカの地の利、気候まで計算した戦略のすごさ、ハンニバルのアフリカ象数十頭連れてのアルプス越えとか度肝を抜かれます。
数年前にアルプス山脈でこの紀元前時代の馬のフンが大量に見つかって、本当に越えた証拠となったそうですよ。

漫画とはいえ、戦いのシーンはかなり過酷で残虐だったり容赦ないのですが、それも含めて胸熱です。
遊牧民の騎馬兵の強さはモンゴル帝国で理解してましたが、ポエニ戦争でも主力だったようです。

あ、モンゴルで思い出しました!
そういえば、バールってカルタゴに伝わっていた雷の神様らしいのですが、ハンニバルと名字のバルカ両方にバルが入ってるそうです。
今、TBSで放送中のドラマ「VIVANT」に登場する架空の国「バルカ」はここからきてるのかなぁと思いました。

音声メディアと書籍メディアとの相乗りの楽しみ方、今回初めてでしたがぜひオススメです。
きっと同じことをしていた上司は1人で楽しむには胸熱過ぎて、きっと同じ感じ方してくれると思って私に漫画を全巻渡してきたのでしょう。

メディアミックスな楽しみって、例えば映画を観て舞台の聖地巡礼なんかも楽しみ方の一つですが、いつかかつてのカルタゴのチュニジア、行ってみたいです。

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