運動をしない私が腹筋が割れている理由

私は運動が苦手です。日々通勤のために歩くことくらいしかしてません。一日一万歩を目指していますが、だいたい5,000歩いくか行かないかくらいのレベル。コークオンアプリを入れましたが、スタンプがもらえない週の方が多いです。

そんな私ですが、腹筋は割れています。気がつくとお腹に力を入れてしまっているのです。

1ヵ月ほど前からヨガボールを使って、身体を緩めるセルフケアを始めたのですが、それでもお腹に力を入れてしまう癖をやめることはできませんでした。

どうしたら腹筋を無駄に力ませずにいられるだろう？と頭の片隅に思いながら生活していたのですが、急に仕事中に「泣くのを我慢しているから」と心の中から聞こえてきました。

そうだった、私、お母さんの前で泣かないようにしてた！

小学生の低学年くらいから、テレビを見ていて感動的なシーンや、悲しいシーンがあってもなぜか泣くのを我慢していました。涙が出そうになると必死で別の事を考えて、目から溢れないように気をそらしたり。

１人暮らしをしてからも、母に愚痴を電話で聞いてもらっている時に、涙が出ても、泣いている事を悟られないように鼻水も涙も流しっぱなしで話を続けて「風邪ひいたの？」と聞かれたら、「いつもの鼻炎」と答えたりして誤魔化してました。母の前だけじゃなく、妹たちの前でも泣かないようにしていたのだと書いていて思い出しました。

母や妹の前で躊躇なく泣いたのは、大好きだった祖母が亡くなった時だったと思います。その時私は20歳は超えていたと思います。

数年前、実家で母と二人でハイジの再放送を見ていた時、自分らしく生きられないハイジが不憫で泣きそうになったのですが、やっぱりなぜか我慢しちゃいました。ハイジが都会で暮らして夢遊病のようになってしまった話の回です。

私は三姉妹の長女です。すぐ下が３歳、一番下が8歳離れています。覚えていない位小さい頃、妹のお世話をする母を困らせないように、泣くのを我慢していたのかも知れません。泣いてもかまってもらえなかったのかも知れません。それはもう覚えていないくらいのことです。

「泣くのを我慢しているから」と聞こえた時、そんな自分の姿が浮かび、愛おしくて心の中でハグをしました。

まだ無意識に腹筋に力を入れるクセが抜けません。でも力が入っているなと気がついた時、「何か我慢していることあるの？泣いてもいいよ」と自分に声をかけることにしています。

運動をしない私が腹筋が割れている理由、それはお姉ちゃんとしてしっかりしようと頑張っていた小さな私のおかげです。