Google検索がいよいよ使い物にならなくなってきた
知りたい情報をGoogleで検索しても、ヒットするのはくだらないコンテンツばかり。
「お前、本当にそれ、全部使ったことあるの?」と言いたくなるようなまとめ記事とか、「いや、そういう前提知識はいらないから早く結論はなしてよ」と言いたくなるようなSEO記事とか、そんなようなものばかり。
すこし前だったら、Googleも「ユーザーが欲しがっている情報を提供しよう」という気概があったように思えるけど、今ではもう、ユーザーが何を欲しているのかを判断できなくなっているような……。
僕は、Figmaで作ったデザインについて、すべてのレイヤーを一括で展開する方法が知りたかった。そんな方法があるのかどうかもわからないが、何かしら方法はあるんじゃないかと期待して、Googleに尋ねてみたのさ。
ヒットしたのがコレだ。どれもこれも、Googleさんが好きそうなまとめ記事ばかり。
これらの記事のどれ一つとっても、僕が知りたかった「レイヤーの一括展開」については書かれていない。話題にすら触れられてない。
なんでこのウェイターは、僕にこんなものをオススメメニューとして提案してきたのか、まったく理解できないラインナップだ。
だからGoogleは諦めて、ChatGPTに尋ねてみることにした。プロンプトを考えるのも面倒だったので、とても雑に投げてしまった。
そうしたら彼は、とても丁寧に、僕の知りたい情報だけをピンポイントに答えてくれたのだ。
彼は本当に賢い。
まず「デフォルトではそういう機能はないんだよ」と教えてくれたのが嬉しい。これだけで、Google検索で浪費した時間の半分ぐらい、僕のストレスが解消された。
これはGoogleにはできない芸当だ。
Googleは「あるもの」については教えてくれるけれども、「ないもの」については教えてくれない。
みんな、存在しないものをわざわざ記事にしないからね。
そして、「それはできないけど、代わりにこういう方法だったら可能性があるかもしれないよ!」と次のアクションまで提案してくれる。なんとできた秘書なんだろうか。
正直、この答えが正しいかどうかはどうでもよくなっていた。
ChatGPTが間違った情報を提供することも知っているし、あまりに新しい情報はキャッチアップできていないことも承知している。
でも、少なくともGoogleよりは、僕に寄り添って答えを出してくれた。——ように僕は感じてしまったのである。
***
最近、Googleで調べ物をする機会が本当に減ったなぁと思う。
公式の情報をキャッチするために、公式サイトへアクセスすることはあるけれど、知らない情報を知りたいという用途では使わなくなってきた。
知りたい情報のジャンルに応じて、SNSの検索を使い分けるようになってきた感じ。さてさて、これからGoogleはどうなっていくのやら。