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【雑記】名刺でカードゲームを遊びたい

「名刺でデュエルできそうだ」

 同人イベントやオフ会で名刺(同人名刺)をたくさんもらうとそんな考えがよぎる。同じような考えを抱く人はほかにも大勢いるようで、Twitterで同様のツイートが散見されるが、実際にゲームとして遊んでみた人は多くない。また、遊んでいる人のほとんどがしっかりとしたゲームルールの存在しない雰囲気だけの「デュエル」をしている。
 しかし、これは仕方のないことなのだ。

 名刺はゲーム用のカードではないのだ。

ゲームにするために

 名刺がカードゲームに向かない理由を考える。
 まず第一に、名刺にはゲームデータが存在しない。攻撃力や体力といった数値がない名刺を戦わせることはできない。
 第二に、統一されたフォーマットがない。名刺に厳密な規定がないためすべての名刺を同じルールで遊ぶことが難しい。それぞれ違うゲームのカードを混ぜて遊ぶようなものだろう。

 逆に考えてみる。
 この2つが解決できれば、ひとまずゲームとして成立するのではないか。

 ゲームデータを名刺に欠かすことのできないものから抽出する。名前連絡先は名刺である以上絶対にあるので、ここから数値が取れればゲームデータにできる。
 名前であれば文字数、連絡先であればその数をゲームデータとすればよいのだ

ゲームルール『名刺カードバトラー』

 実は秘密結社では過去に『名刺カードバトラー』という名刺を使ったゲームのルールを「ゲームしましょサーバー」から公開したことがある。

 名刺に記載された連絡先の数をカードのコストと攻撃力として扱い、先に相手の山札を0枚にすれば勝利となるゲームルールなのだが、専用カード名刺を作って宣伝するなど布教に尽力したもののプレイしたという報告はただの一件もなかった。

 原因は、「デュエルゲーム」にするためにルールが複雑化してしまったことと、プレイに必要な名刺の枚数が多かったことにある。一度のイベントで山札を作れるほど名刺をもらうことは稀なのだ。

 より遊びやすいゲームルールを考える必要がある。

ゲームルール『名刺3』

用意するもの
・名刺 … 一人3枚以上
・紙 … 1枚(紙片が作れるサイズだとなお良い)
・ペン … 1本

ゲームの準備

①紙をいくつかに切り分けて、紙片にそれぞれ1つずつ次の指示のうちいずれかを書き込む。
 ・名前 文字数 多い
 ・名前 文字数 少ない
 ・名前 五十音 早い
 ・名前 五十音 遅い
 ・連絡先 多い
 ・連絡先 少ない
②記入を終えた紙片をよく混ぜ、ランダムに3枚を取り出して表向きで縦に並べる。

遊び方

①それぞれ手持ちの名刺をよく混ぜ、3枚を手札にする。
②並べられた紙片(指示カード)のうち一番上に書かれた指示に最も適当な名刺を手札から選んで、同時に目の前に出す。
③出された名刺を比べて、より条件を満たしている名刺を出していたプレイヤーはその指示カードを手にする。
※優劣がつけられない場合は「引き分け」として、指示カードを伏せる。
※一度使用した名刺は手札に戻さない。
④表向きの指示カードがなくなるまで②と③を繰り返す。
⑤最終的に相手より多く指示カードを手にしていたプレイヤーの勝利。

 今回のゲームでは、3枚以上の名刺と紙とペンがあれば遊べるようになっている。また、ランダムに3つ指示を紙に書き出せば切り分ける必要はないし、スマートフォンなどで代用が可能なので実際には名刺が一人3枚あれば手軽に遊ぶことのできるルールになっている。

 打ち上げや二次会の支払いをかけて遊んでみてもらいたい。

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