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3. クロスハッチを引いてみる

ここで紹介するのは、アボリジナルのアーティストたちがペイントする姿を見よう見まねで覚えた方法です。ですので我流ではありますが、それほど逸脱しているわけでもない、くらいに考えていただけると助かります。

クロスハッチの基本動作

  • 筆の先から接地してそのまま筆を寝かせてペタっと筆を密着させる

  • 筆の柄はつねに立てたまま手前から向こうに向かって手を動かす

  • 目線は筆の先端ではなく進行方向の接点におく筆を引きずるようにスーっと動かす

  • 目的の場所まで来たらスっと抜くように離す

ディジュリドゥにペイントするには平面ではなく曲面で練習する必要があります。トイレットペーパーの芯や、紙コップを使うと曲面にまっすぐラインを引く練習になります。

画像では右から左にむかって動かします。手前から奥に向かって筆を引きずるように動かします。筆を立てることと、筆の接地面の一番根元側の筆圧で太さをコントロールするイメージでやると均一な太さにできますよ。

アボリジナルのアーティストたちは時に右手にもった絵筆を走らせながら、同時に膝の上にのせたディジュリドゥをゆっくりと左手で回転させて目的の所まで途切れることなくきれいにラインを引きます。

見てて感じるのは彼らの手の動きは躊躇がなく速い。おそるおそるゆっくりやると線がぶれてきれいなラインにはなりません。スーっパっ、スーっパっ、と一気に迷うことなく動かすことがコツなんじゃないかなと思います。

何度も試してみると、ディジュリドゥというイレギュラーな曲面の上を最初に引いたラインと平行に同じ距離で、まっすぐのラインで反復して引いて行くことの難しさを痛感します。しかも絵筆が細くなればなるほどに筆の引き抵抗が下がって難易度は上がります。

ディジュリドゥのバンドペイントの部分や、蛇やクロコダイルや動植物などのモチーフの縁取りなどは、練習を繰り返せば結構きれいにレタッチできるでしょう。修理をする前に写真を取っておき、それを見ながらレタッチするとそこそこ精度の高いリペアが可能です。

パッと見た瞬間に真似することのできないなと感じるような美しいラインが交差するクロスハッチのレタッチに手を出すのは危険ですので、Earth Tubeにお問い合わせください。


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