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ディジュリドゥのペイントレタッチ

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ディジュリドゥを自分で修理して、はがしたペイント部分をレタッチしたら、そこだけ明らかに後からレタッチしたことが分かる仕上がりになってどこか満足できない。そういう体験をしたことはあ… もっと読む
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1. クロスハッチ用の筆を作る 前編

ディジュリドゥの修理はしたものの、ペイントが剥がれた部分をきれいにレタッチする時に必要なクロスハッチ用の筆がない。ということでお困りの方もいてるかもしれません。 今までは簡易的に作っては使えなくなって作り直したりしていましたが、せっかく作るなら繰り返し使えるクオリティの筆を作ってみようと考えて、「コレだ!」というアイデアを思いついたので、作ってみました。 クロスハッチ用の筆作りに必要な道具 ヘアエクステ ストレート(ダイソー)、あるいは自分の髪の毛 20cm程度 瞬間

2. クロスハッチ用の筆を作る 後編

髪の毛を準備する 西部アーネム・ランドではクロスハッチ用の筆の素材として髪の毛ではなく植物の茎を使いますが、日本のどの植物がフィットするのか分からないのと年間通じて手に入るか不明です。 北東アーネム・ランドでは人の毛を使って筆が作られます。100均で「ヘアエクステ ストレート」という商品を買って代用しても大丈夫ですが、素材はPETで1本づつがかなり細くコシがないので可能であれば本物の毛がおすすめです。今回はどなたでも作りやすいように「ヘアエクステ」でクロスハッチ用の筆を作

3. クロスハッチを引いてみる

ここで紹介するのは、アボリジナルのアーティストたちがペイントする姿を見よう見まねで覚えた方法です。ですので我流ではありますが、それほど逸脱しているわけでもない、くらいに考えていただけると助かります。 クロスハッチの基本動作 筆の先から接地してそのまま筆を寝かせてペタっと筆を密着させる 筆の柄はつねに立てたまま手前から向こうに向かって手を動かす 目線は筆の先端ではなく進行方向の接点におく筆を引きずるようにスーっと動かす 目的の場所まで来たらスっと抜くように離す ディ