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David Blansi tour 2001

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2001年にWugularrコミュニティで行われたマーゴ&カルチャー体験の「David Blanasi tour 2001」に参加したHIDE190と三上賢治の二人に、当時の様子… もっと読む
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記事一覧

1. ディジュリドゥを鳴らすって何?

このマガジンは2001年にWugularrコミュニティで行われたDavid Blanasi Tourに参加したHide Yidaki Japanと三上賢治のお二人にインタビューして、当時のことを振り返りながら語ってもらった聞き書きです。 加筆・修正はほとんどしていない、ほぼ原文のままです。読みにくい部分もあるかもしれませんが、二人の語り口やリアリティを重視しました。まず話の枕としてスタートした内容があまりにおもしろかったので、ここには関係のない話ですが前書きとしてお読みく

2. どうやってブラナシ・ツアーがはじまった?

H : 本題に入りましょうよ。ブラナシ・ツアーだっけ? G : うんうん。ほんまのタイトルはあれなんやったんですか?ツアー名。 H : なんだったんだろ?覚えてるケンちゃん(三上賢治)? M : えーっとそんな名前やったと思うで。ディジュリドゥ協会のレポートがあるで。 H : そうそう。取材目的でブラナシのツアーに行くって聞いて行ったんだけど。とりあえずエーちゃん(鈴木エイジ)から。 M : エーちゃんからはね、うん。 H : で、「ヒデちゃん一緒に行かない?」み

3. 滝ツボにとびこむ

G : 現地に着いて、やったことってどんなことがあるんですか?一緒にブッシュに行ってマーゴを切りに行ったりとか。作ったりみたいなこと以外、なんか他にもあったんですか? H : 滝ツボへ飛び込むっていう M : 滝ツボ、飛び込んどったよね! G : えっ? H : あれ何メーター?20メーターくらいあったっけ? M : うん、あれけっこう高かった H : あれ相当高いよね。そこへ飛び込むっていうイニシエーション的なアクティビティがあって。現地に着いていきなり。

4. ブナラシ・イズ・ノット・デッド

H : ブラナシは死んでないってまだ思ってるけど。 M : ジョフは「死んでないよ」って言ってるよ。 H : うんー。死んでないような気がするな 「エッ、何で?オレ、ブラナシと二人やん!」 G : このインタビューの前にヒデさんに電話した時に、「ブラナシと一緒にブッシュに行って、いつの間にかヒデさんとブラナシが二人っきりになった」みたいな話聞いたんです。そん時、ブッシュの中で迷ったって話してたじゃないですか? H : そうなの。その時ブラナシは自分が今どこにいるの

5. マーゴ作り

マーゴ・カッティングの現実 G : 三上さんはそん時はどこに行ってたんですか? M : トム・ケリーの方にやっぱりメインのプログラムがあって。ワイルド・ハニー・ビーの巣を見つけるとか。オーカを取りに行くとか。マーゴのカットもしたけどなぁ。全然少なかったで。 G : そうですかぁ!? M : で、ヒデちゃんに会うて。「わぁ、3本ある!」って。ぼくら1本見つけるのに必死になってさ。 H : あっそうなの?でも最後みんな一人一本くらい持って帰ってきてたよね? M :

6. Wugularrのマーゴ奏者たち

ミッキー・ホール、の描き方とか、ものすごい丁寧やねん G : トム・ケリー、ミッキー・ホール、デビッド・ブラナシ、思い返せばダリルもふくめて、それぞれのお人柄というか。どんな印象やったんですか? M : ミッキー・ホール、ぼく教えてもろとってん。絵の描き方とか。ものすごい丁寧やねん。 H : すごい優しい感じやったよね M : 「次回7時集合ー!」って言うたら、みんなもうバーンって集まってはんねやんか。ぼくら「眠たぁー」言うてゴソゴソって起きて来て、「すんませーん」っ

7. デビッド・ブラナシが日本に来ていた

G : 今、ブラナシが万博で日本に来てた時のことを調べてて H : 万博の時来てたんや! M : そこまでは分かってんの? G : そこまではオーストラリア側に資料が残ってるんですよ。 H : トリビュートポスターに日本のツアー書いてあるもんね? G : そうなんですよ。1970年に日本に来てて、当時Aboriginal Theatre Foundation(以下ATF)っていう組織があって。そのATFの歴史本みたいなのが出てて、そこに大阪万博のお祭り広場で演奏して

8. デビッド・ブラナシのマーゴ作り

ブラナシはほぼ斧一本で全部やってた G : あと一個聞きたかったのが、この時マーゴ作りのために使ってたツールってどんなんやったんですか? H : ツールってノミのこと? G : ノミとか樹皮をはぐ道具とか。大きなナイフとかでやってたのか。 H : 皮はぎはブラナシは斧。斧一本。全部斧一本。 G : へぇ!今回ね、ぼくの所と三上さんの所に来たDavid Brianさんもマーゴの樹皮も基本的なシェイプも斧一本でやってましたよ。 H : ブラナシは斧一本。 G :

9. トム・ケリーとWugularrビール物語

トム・ケリーの印象 G : トム・ケリーからマーゴを習えたっていうのは「いいな~」って単純に思いますね H : トム・ケリーはなんかすごいいい感じの人だったっていう印象で、オレもうトム・ケリーにもけっこうお世話になっちゃって。バーとか行ったよね?ビール飲みに。 M : 行った行った。 H : 行ったら、トム・ケリーが横にビタって来て、「俺から離れんな」って言ったの。「なんで?」って言ったら、「あそこに悪いマジック使うやつがいて、おまえのこと狙ってるみたいだから、俺か

10. マーゴ関係者そろい踏みの時代

フランキーもノーマンもおったよ G : フランキーはおったんですか、そん時? M : フランキーもおったよ。フランキーもノーマンもいたよ。 G : ほんまあの頃までですよね。その〜、マーゴ関係者がそろい踏みというか。 H : オールメンバーそろい踏みというか。ブラナシ以下。 M : あの髪の毛がブワァーってアフロの、あの人は今会うてないの?ダンサーの人で。ずっと煙草吸ってた人。2回目かな?あ、2回目やわ。ダリルと一緒におった。 G : Mick Marrawaで