能動的な生き方が出来るコに

昨日は激強クライマーの遠征から、子どもの体験まで幅広い層があり、とても充実した1日を与えてもらった。習い事としてクライミングを続けてくれそうな、素直で明るく、体操教室出身でセンスが出来上がってる女の子との出会いもあった。


その女の子はオープンからラストまでの7時間遊んでいたけど、まだ遊び足りない感じだった。月会員になりたいと言ってくれたけど、親御さんには、回数券をお勧めして、購入していただいた。


子どもも大人も最初から月会員になることは全くお勧めしていなくて、むしろ月会員になりたいと言っても基本的に断っている(なんて強気なスタンスなんだ)。


「6枚綴りの回数券を順調に1ヶ月間で消費しきれるくらいハマったら、月会員に移行しましょう」という流れを説明しているのだが、その流れがお客さん的にも店的にも、一番お互いに損はない形だと思っている。


月会員になっても、1 ~ 2回しか来ずに辞めていくパターンを何度も見てきたので、それだと店やクライミングにネガティブなイメージを与えてしまう。


回数券だと6回は来店してくれるので、クライミングの楽しみを伝えるチャンスが広がるし、お客さんも回数券を消費しきった達成感があり、消費しきった期間に関係なく、ポジティブなイメージを持ってくれる。




新店舗の存在も口コミで広がり、土日は新規の来店が多く、初来店日に回数券を買ってもらうと500円オフになるサービスをしているので、週末は回数券がとてもよく売れる。初クライミングの高揚感や、お店という非日常空間にいるうちに、販売に繋げようという僕の作戦である。


大人は平日でも自力で店に来れるので、順調に月会員に移行していっているが、子どもは基本に週末しかこれないので、回数券組がほとんどだ。そんな子どもたちも消費率にバラツキが出始めた頃なので、ここから数人が月会員になり、クライミングを通じて色々と学んでいくんだろう。


今日は、回数券で遊んでくれている子どもの保護者数名に、自分の「習い事としてのクライミング」の理念を語らせてもらう機会があり、とても感銘を受けた感じで聞いてくれていたので、自分が進むべき方向は正しい道なんだと、強く実感することができた。


また機会があれば詳しく書きたいが、他の習い事でありそうな、挨拶・規律・マナー・忍耐を重視するよりは、主に僕が思う3つの生きる力、【明るさ(自己表現力)】【コミュニケーション力】【逆境を楽しむ力】が主に鍛えられる事を説明した。


指導者の言うことに【はい】としか言えないロボットを量産するつもりはなくて、僕のやり方にも歯向かってくるくらいの意思のある人間に、クライミングを通じて成ってほしい。


中学・高校の保健体育の教員免許を持っていて、教師を志していたこともあるので、スポーツを通じて、正しい方向に導いてあげたい想いもあるので、教師を諦めた挫折も今のモチベーションとなって生きていると思う。


春が近づき、お子さんの新たな習い事を色々と検討していく時期が迫ってきたと思うが、クライミングを習い事に、と考えている親御さんは是非、体験に連れてきてほしい。どんなおとなしい子どもも、壁やクライミングの前では、誰しもが笑顔になって、能動的になるから。





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あと昨日は、高校生の男女の3人組が伊賀鉄道を使って、比土駅から降車し、バンブーに遊びに来てくれた。うち一人が、旧バンブーに遊びに来てくれた男の子で、同級生を誘ってきてくれたようだ。その男の子とは一年ぶりの再会だった。


ちなみに比土駅に降車する学生の来店は初の出来事で、伊賀鉄道とネーミングライツ契約を結ぶ一番の目的は、【伊賀鉄道の定期を持った学生の来店を増やす】事なので、リアルな高校生にも話を聞いたうえで、これからの施策の方向性が間違っていない事を確認できた。



前店舗に習い事として来てくれていた小学生も、火災からの移転でバンブーが遠くなってしまい、送迎ができなくなって、そのほとんどがクライミングをやめてしまった。環境や人間関係も【諸行無常】だから寂しいけど仕方ない。


でもまた、昨日の高校生のようにある程度、自分の意思でどこにでも行ける年齢になったら、

電車を使って、【バンブーボルダリング前駅】に降車して、ビジターでも月会員でもいいから、また再会したい。


幼少期の家庭環境など受動的な運命で出会うクライミングと、義務教育を卒業して、運命を自分で能動的に選択していくなかで出会うクライミングは、きっと違う意味を成してくるはずだから。















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