見出し画像

POP読書|03.プレゼン迷子におすすめ!



『問いかけて心をつかむ「聞く」プレゼンの技術
緊張をほぐす・共感を得る・行動してもらうために役立つスキル30』
広江朋紀、株式会社翔泳社、2022


プレゼン成功の技術が30も!
…いや、30多いなと思いました。
が、2〜3時間ほどで読み終えました。

結論、「プレゼンどないしたらええねん」
な迷子さんにおすすめです。


近年、働き方も環境も変わり、
オンラインでのコミュニケーションも増えました。

そこで本書では、
自分
相手

3つに対して耳を傾けるための基礎知識と、
プレゼンテーションの具体的なメソッドを紹介しています。


メソッド30全部を知るには、
是非本書を読んでみて欲しいですが、
自分的に刺さった3点だけを紹介します。


その一、相手の人間観を聞く

自分自身や聴き手を、4つのタイプに分けてみます。
(分け方は中に記載あります)

◇アタック
…勝利やインパクトを求め、
 優柔不断さを苦手とする
◇レシーブ
…前例や,手続きの正当性を求め、
 対立や無関心・無秩序を苦手とする
◇フィーリング
…独創性やストーリーを求め、
 仕組みやルーティンを苦手とする
◇シンキング
…根拠、精度の高さ、数字を求め、
 不確実で非効率なことを苦手とする

それぞれのタイプが「求めるもの」に即して
プレゼンテーションすると良いよ、ということです。


そもそも、プレゼンテーションの語源は
「プレゼント(贈り物)」から来ています。

もしかしたら、「せっかくもらったプレゼントだけど、
ちょっと違うなぁ…」と思ったことありませんか?
プレゼンテーションでも
「そこが聞きたいんじゃないんだよなぁ」と
思ったり思われたりしてるかもしれません。

それは、プレゼンターが、聴き手が欲してるモノを理解して、プレゼントしてないからです。


例えば、私はフィーリングタイプなのですが、
独創性や夢やストーリーと言ったものが好きです。
よって、それに沿った話をよくします。
もし、相手がシンキングタイプなら、
「それって根拠はあるの?確実性は?」となり、
考察が足りないと判断される可能性があります。
しかし、その部分を補完しながら話をすれば、
独創的であっても、腹落ちポイントはうまく突けると言うわけです。


パッと見て相手がどのタイプかなんか分かるわけないやん!と、思いましたが、
意識付けておくと、どんなタイプか見えてくるようです。
ご自身の周りの方(ご家族ご友人、上司、同僚、部下)を意識して見てみると面白いかもしれません。


その二、笑顔ではじめて笑顔で終わる

人間は、何でもはじめと終わりしか印象に残らないそうです。
途中は「何話してたっけ」と忘れちゃうようです。


終わりの印象が強いとすると、
プレゼンテーションや面接で、途中失敗したことを悔やんで、
ダメだぁ…!と言う顔で終えたとします。
「今の人、失敗した顔してたな。確かにあの話よく分からなかったしな…」と聴き手側に余計な情報を与えかねません。

終わった!どうだぁ!にこにこ!で終えると、
「印象の良い人だったな」というもので蓋をするので、
あとで思い返すと笑顔ばかりが浮かぶようになります。

笑顔に悪い印象はつきにくいものです。



あと余談ですが、人って自分が思ってる以上に無表情です。
昔、就活中に面接練習を録画したのですが、
一貫して無表情で微動だにもしない自分がそこにいました。
途中「あ、失敗した!」と苦笑いして下を向いた気がしたのですが、全くの“無“でした。
人形置いてたっけ、て二度見したくらいです。

それから、200%の笑顔を意識して、やっと80%になるという自分のクセを見つけました。

話す姿を一度録画して、客観視することもおすすめします。


その三、前置きは不要、文尾は言い切る

基本的には〜
一応ですね〜
あ、聞こえてますでしょうか〜
なんと言いますか〜

〜させていただきたいと思っております
〜だと思うんですが、個人的な意見ですけど…


↑よく会議で出てくる「ムダ」です。
勇気を持って言わない、または、言い切る!
を心がけるとスッキリします。


過去ミーティングの場面で、褒められたことがありました。
チーム全員に、ある課題への対処法として、ABCの選択肢のどれが良いかを上司から問われた時です。
みんな、
「○○な事情もあるし、個人的なところで見ると、××という反対意見も出そうなので、強いて言うならAかCですが、Bも一部では必要な気はします…ハイ…」
と言う返答をしていた中、私だけ、
「Bです。理由は〜」と言い切りました。

あとで上司に、
あなたの言い切り良かったわー!と言われました。
これは内容を誉められた訳ではなく、
質問の意図をちゃんと分かって、簡潔に答えを返してくれたね、という意味で誉められたと理解しています。
(AでもBでもCでも、課題は起きるような答えのないものだったので…)


あとよく言われる、言葉のひげもバツです。
あの〜、え〜、え〜と、まぁ、ですので〜、ん〜
というものですね。
私は「え〜」を多用するクセがあります。。


よって、解決策としては
・短く言い切る!
・ひげを言う時、むしろ言葉を発しない!
を心がけています。

慣れない間は、言い切った瞬間に不安に襲われます。
言い訳したくなります。
でも、案外イケるもんです。
また、沈黙は、逆に注目を集める良い効果を発揮します。


他にも、これは…!!と思う点が多く、
とても分かりやすい内容でした。
プレゼン技術を磨くために、今後何度も開くことになる本だと確信しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?