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子ども食堂を開催してみました。

子ども食堂開催のきっかけ

私たちの会社Mommy way LLC.ではそれぞれのライフバランスを尊重し、仕事をしたいと思う人たちへの就業支援を行っています。

個人的には英会話講師でもあり、終業後に早くて帰宅するのが19時ごろ。それから夕食を作ると、どれだけ早くても20時に食べ終わり、そこからお風呂と宿題と明日の学校の準備で、あっという間に21時になります。

どれだけ効率よくタスクを進めても、あっという間に時間が過ぎ、子どもたちがぐずるとさらにパニック。私も仕事終わりでお腹が空いていて、精神的にも余裕がありません。

食事は寝る3時間前までが理想的。それも理解してるからこそ、帰りの遅い日はきょうだいだけでお弁当を食べさせることも。学校帰りにせめて夕食だけでも終わらせて帰ってきてくれたら。

そして、就業支援を行う会社として、ママやパパたちが安心して仕事ができる環境で子育てができたら。そう思っていたことがきっかけでした。

町の中心にあるまちづくり拠点 SUZUMINE

もともと弊社はまちづくり推進団体として発足しました。

2017年に一宮町の空き家の再活用と地域活性化の一環として作られたまちづくり拠点「SUZUMINE」にはオープン時からチャレンジショップとシェアオフィスのテナントとして入居しており、近隣からも注目されるこのまちづくり拠点を最大限に利用し、一宮町の人たちを繋ぐ場所としてもっと発展して欲しいとおもい、様々なイベントを企画してきました。

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一夜限りで企画してみた

本来全国で開催されている「こども食堂」は貧困対策が多いですが、今回は個人的な理由で孤食対策を目的とし、ワンコイン前後で食事の提供できないかと同じくSUZUMINEのテナントであるcafe & ramen umikazeの森脇さんにご相談させていただき、会場のレンタル日は無料、通常メニューの100円引きでの提供を行いました。(*1)

また、どれくらいの需要があるのかが分からなかったので、スタッフの子どもたちの来店があるという上で、一宮町役場 子育て支援課に相談の上、一宮小学校の学童を利用する児童は、スタッフの代理お迎えを利用して直接会場へ来ることができるようにしました。(*2)

開催に向けて、特に別の子ども食堂に視察に行ったわけでもなくネットでのリサーチと1回限定だという告知を行ったので、あくまでも今回は調査目的での開催です。

開催前は大人の期待値が大!

決定してからは「こんなイベントやります!」とチラシを配ってから反響が多かったのは大人の皆さんからでした。

・他にも子ども食堂を呼びかけていた町民の方がいました(役場)
・ずっとやってみたい企画でしたが実行が難しくて(役場)
・独居高齢者にも呼びかけしてみたい企画!世代間交流できそう(役場)
・自分も働きながら子育てしてたから是非手伝うよ(スタッフ)
・視察に行きます(議員・役場)

なんと当社のFacebookでPRをしたところ、通常の5倍ほどのリーチ数があり、一般の成人の方々の関心の高さも伺えました。

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ついに開催日当日!

開催前日には事前に配布しておいた一宮小学童からの参加者の人数連絡が。なんと15名の子どもたちの参加希望があったとのこと。これは私たちも想定以上の人数でびっくり。

当日は17時の開催時間から馬淵一宮町長をはじめ、福祉事業などに関心の高い方々が視察にいらっしゃっていました。また、町外からワンオペ在宅育児のママもお越しいただいたりと、ターゲット層には伝わっていたように思います。

17時の学童へのお迎えには、役場から職員の方々にも急遽付き添いいただき(*4)、20人ほどで国道138号線を5分ほど歩き、cafe & ramen umikazeへ向かいます。

到着すると、初めてSUZUMINEに来るキッズも多く「ウッドデッキで食べたい!」の声が多数!15名ほどのキッズがウッドデッキでご飯を食べ、待っている間は町長に今のキッズの放課後事情の聞き取りをお願いしたり、みんなでおしゃべりしたり。食べ終わった後は、なんとなく鬼ごっこが始まってしまったりと、ワイワイした感じになりました。(*5)

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またご近所の御菓子司角八本店さんからはいちご大福の差し入れをいただきました!おいしかったです!ありがとうございました!!(美味しすぎて大福の写真を撮るの忘れました涙)

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参加者や関係者からの反響

参加者(キッズ)
・楽しかった!またやるの?
・今度は違うお友達も誘いたい

お迎えの保護者
・子どもたちが楽しそうでよかった
・今から晩ご飯を作らなくていいので助かる
・またやりますか?

行政・福祉関係のみなさま
・非常に関心が高いことがわかった
・帰宅後の家庭の様子を聞けてよかった
・何かしらの形でバックアップできればと思う
・子どもだけに限らず異世代間交流にもなれば
・いつかやってみたかったのでよかった

サポートスタッフ
・オペレーションが定まっていなくて大変だった
・調理できる人が限られていた
・事前にゲストの人数が把握できていればよかった

反省点など

提供メニューについて
今回提供したラーメンはサーブまでに時間がかかり、調理ができる人にも制限があるので、次回があるならば、事前に作り置きのできるメニューでお弁当箱バイキングなどにしてみようかな、などと思っています。

また飲食事業者や小売業者の方にも積極的にアプローチをして、食材の提供などをお願いできればと思っています。

参加対象者について
今回、思いがけず参加者が多数だったので、キャパシティの面から当面は一宮小学童生徒と口コミのみとし、今後こども食堂とは別に食育を兼ねた「子どもキッチン」などの実施も視野に入れてSUZUMINE×食事×教育を楽しんでいきたいです。

また、独居の高齢者や認知症の方など町内での異世代の交流もキャパシティや受付オペレーションなどを考えながら前向きに進めていきたいと思っています。

こどもの見守りについて
事前告知ではアレルギーと駐車スペースのみを注意事項としており、開催中の事故怪我についてはあまり考えていませんでした。

今回、食事の終わった子たちは鬼ごっこなどダイナミックな遊びを始めてしまうことがわかったので子どもたちが主体的にルールを考え安全に過ごせるように、告知での明記と合わせ、子どもたちと考えていきたいと思っています。

今後の運営方法について
運営側である私たちのニーズから、貧困対策ではなく孤食対策とした子ども食堂をおこないました。このコンセプトにより気軽にいろんな子どもたちが参加希望を出しやすいという意見があり、今後もこのままで開催をしたいと思います。

ただ全国で子ども食堂の運営が難しい大きな理由は、運営資金とスタッフの確保です。

今回はサポートコーヒーとして割増料金のコーヒーを販売しましたが、このプロジェクトをサポートをしたいと思ってくださる方が、気軽に協力できる方法を再考し、十分に告知し収入を得たいと思っています。また、役場や社会福祉協議会など地域の公的機関にはどんな協力が得られるのか、積極的に相談に伺う予定です。

ボランティアスタッフについて
前述のとおり、十分なスタッフの確保が保てないと当日の運営は不可能です。ただ、ボランティアの継続は現在どこでも見られる難しさの一つです。

このプロジェクトを続けていくにあたり、私たちは無償ボランティアに頼りすぎないよう有償も視野に入れ、学生や子どもたち自信など、教育や体験の一環としてのプロジェクトとしても活用していきたいと思っています。

次回の開催は?

今回は一夜限りとしたこども食堂でしたが、各所からたくさんの楽しかった!またやってほしい!の声があったこと。そして何よりも運営を行う私たちが、この事業を必要としている当事者であるということから、あと2回ほど実施をしたいと思います。

というわけで、2回目を2020年1月28日(火)に開催予定です!

みんなで楽しくあたたかいごはんを食べましょう。

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