課題が終わっていないのにサプライズで旅行に連れていかれ、エンジョイする男
起床。朝9時。前日は12時に寝たので、快眠だった。
この頃、寝る時間が少なく疲れ気味だった私の体はこの長時間睡眠で完全回復した。
そして、起こされるや否や両親にこう言われた。
「旅行行くから支度して。」
え?嘘でしょ?
というわけで隣県に旅行することになった。
家を出るのは14時、それまでに明日投稿する絵を仕上げ、持ち物を準備した。
着替えとパソコンと、マウスとコントローラー。こんなもんで十分だろう。
聞くと、旅館で宿泊して即帰宅らしいので、スポーツをしたり、その辺の飲食店で食事したりすることもないらしく、本当に着替えで十分なようだった。
パーカーと下着、半袖半ズボンをリュックに入れ、その他持ち物も準備し、出発。
2時間ほどかけて父の運転する車で移動し、到着。予定より少し遅く、17時くらいになった。
あたりはすっかり暗くなっており、気温も低い。旅館に入ると、
なんか薄暗い。外が暗いのは結構だが、なんで中まで暗いんだ。
宿泊する部屋、705号室を目指す。
この通りの奥だ。だから暗いって。
部屋の前なんかはホラーゲームのようになっていて、地味に怖かった。
非常口マークしか照明がないってこんなに不安になるのか。
部屋に入ると、これまた薄暗かった。
持ち込んだパソコンでUNDERTALEをして時間を潰す。
夜飯の時刻、19時30分になると、会場へ案内された。
バイキングから少し離れた席。真ん中に囲炉裏がある。
どうやら、囲炉裏で色々焼いて食べるコースを申し込んでいたらしい。食欲が湧いてくる。
私はバイキングが苦手だ。なぜかというと、「なんでも食べていい」に対して「何も食べない」と平気で答えてしまう性格だからだ。それと、冷めた料理が多い、という理由もある。
あとは人がごった返している中、欲しいものを取りに行くのに抵抗があるということくらいだ。
しかし、囲炉裏で焼くメニューが夕食の大半を占めていたのでバイキングでとるのは少しで十分。
そこで、エビフライと唐揚げ、胡麻豆腐とレタス、ご飯にイクラとサーモンの刺身を盛り付けてきた。
囲炉裏では鯛、サザエ、帆立、海老を焼いた。
焼き上がったホタテにバターを入れると、すぐに汁に溶け込んだ。
熱々を口に入れると、旨味という旨味が口いっぱいに広がる。これこれ。
カイヒモも身も最高にうまかった。
海老だ。なぜ囲炉裏でエビを焼くことを知っていたのにバイキングでエビフライを持ってきたのだろうか。それはともかく、殻を剥くのが大変で、味わう頃にはヘトヘトになっていた。味は普通。
最後に鯛。これが本当のたい焼き。小さな個体だったため、大きさに対して骨や鱗が多く、食べにくい。
身を綺麗に取っても口に骨が入ってくるので食べるのに時間がかかった。どちらかというと演出や見栄え要素の強い鯛だった。
サザエは普通に不味かったので割愛。
食後は母の提案で卓球をした。ここで私は母に卓球勝負を挑む。
「買ったらお小遣い値上げだあああああ!!!」
戦い方はアニメ「ピンポン」で見たし、YouTubeで卓球の凄技動画を見ているし、きっと大丈夫だ。絶対勝つ。
大差で負けた。
卓球未経験の母がこんなに強いとは思わなかった。負債として、家事の手伝いを増やすことになった。
ちなみにこの後、母VS父の卓球対決があったのだが、熱戦の末に母が勝利した。
うちの両親はなんだかんだ仲がいい。とてもいいことだ。
卓球が終わり、温泉に入ろうというところで課題をやっていないことを思い出す。
気分が暗くなった。
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