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リトアニアのこと

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リトアニアの旅に関して書かれています。 バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の中でも特にリトアニアについて気になっている方はこちらのマガジンをどうぞ。
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#バルト三国のキッチンから

リトアニアのウジュガべネス(Užgavėnės)の祭りに行ってみた

子供の頃祭りというと近所の盆祭りに連れて行ってもらったりすることが楽しみでしょうがなかった。やがて大人になりお祭りに参加するのが億劫になる性格に変貌をとげた。 「どこで祭りを楽しめない人間になったんだろう。」と、 夏になるとふと考える。 さて、今回はそんな祭り嫌いの私が率先して行くことになった祭りの話だ。なぜならば、この冬何のためにオフシーズンもオフシーズンのバルト三国に来たかというと、むしろこの祭りのためだ。 その祭りの名は・・・ 「ウジュガべネス(Užgavėnės

カウナスの「芍薬園」

植物園に行くことが好きな私は、旅に出かけると時間があれば、植物園に向かう。 リトアニアのカウナスという国内第二の都市に植物園があることに気づいた。カウナスはリトアニアの首都ヴィリニュスに比べて人が少なくて街がのんびりしているところが好きで、取材と取材の間にカウナスをうろうろしていることが多かった。 この日は何も予定がなかったので、カウナスの中心地からバスで30分程度離れた植物園(VDU Botanical Garden)に行くことにした。 6月下旬に差し掛かる頃だったのだが、

黒いツェペリナイ

リトアニアで有名な料理がいくつかあるが、現地に行ったことのある方なら知っているのが「ツェペリナイ」だ。ツェペリナイは簡単に説明すると肉がマッシュ状になったじゃがいもに包まれた料理だ。 この料理を教えてもらう前に、ネット上に載ったさまざまなレシピでこの料理を数回作ったことがあるのだが、1度として成功したことがなかった。何が成功ではないと言えるのか? 一目瞭然。この料理の肝である挽肉を包むじゃがいもがすべて溶けてなくなってしまうのである。この原因を解明すべく、リトアニア滞在時には

リトアニアのビルシュトナスに行ったワケ・6

琥珀サウナから、マッサージを経て体がふわふわになった次はサナトリウム併設のビュッフェディナーで甘やかし癒された。お腹がいっぱいになった頃、ビルシュトナスインフォメーションセンターのルータさんがロビーに迎えにきてくれていた。予定表をもらっていたのに、次から次へとどんどんやることが追いかけてくるので、ほとんど見ていなかった。とにかく案内されるがまま、引きずられるかのようについて行く。 次はなにがあるのか。ルータさんの車でホテル近くの大きな広場の駐車場向かった。 気球に乗るのだ。

リトアニアのビルシュトナスに行ったワケ・8

一度ホテルに戻って休憩することに。 前日にルータさんと少女たちにもらったベリーを冷蔵庫から出してみた。紙コップから備え付けの大きめなティーカップに入れてみると、カップには収まらず溢れた。ビルベリーとラズベリーは冷やされ、酸味が口の中にプチっと言いながら広がった。 私が滞在しているVytautas Magnus SPAの地下にスパやプールがある。そのスパを体験に行った。受付の落ち着く照明に癒される空間が広がるスペースを通り、案内されたのはミネラルウォータージャグジー。 ブク

リトアニアのビルシュトナスに行ったワケ・9(最終回)

ビルシュトナスの話も最後となる。 ビルシュトナスインフォメーションセンターはじめ、訪問した各所で対応してくれた皆さんにこの場を借りて感謝を申し上げたい。 これまでのビルシュトナスでの話は1から8まである。それぞれに新しい発見があった。 実は8の時に1つ紹介していなかったスパがあったので紹介したい。街の中央に位置しているVersmėに訪問した。2週間前に新しくなったという施設を体験した。泥スパとミネラルウォーターを浮遊するという流れ。おそらくこの流れはどこのスパでも同じセット