リトアニアでハチミツケーキを教えてもらったら大変なことになった話(後編)
この話は前編がありますのでこちらをどうぞ。
カウナスから北部の街へ
バスは一路パネヴェジーズを目指し、舗装のないガタガタ道を時に走りながら予定通りの時刻に進んでいく。「崩れませんように」と祈りながらまるで我が子のように座席に鎮座させ、時に混んでくると隣に人が座るため、ケーキの箱を膝の上に乗せた。
箱を膝の上に乗せると若干ケーキは傾き、私の脚の体温が伝わってケーキが悪くなってしまうのではないかと、箱を膝から出来るだけ浮かせながらなんとか2時間半をやりきった。いや、やりきった