見出し画像

初パドゥドゥでわかったこと~トウシューズ再チャレンジへの道⑩

この「トウシューズ再チャレンジへの道」は
64歳にして
今年から約5年ぶりにトウシューズに再チャレンジしている
私の悪戦苦闘ぶりを記録するものである。


さあ、いよいよパドゥドゥクラスの日がやってきた。
1月にトウシューズ復帰してから4ヶ月でまさかパドゥドゥをするとは思わなかったあ。
あ、勘違いしちゃいけない。すぐにパドゥドゥをするわけではなく
(できるわけもなく)あくまでも「クラス」。そう、練習よ!
あんまり自分に期待をし過ぎてもいけない。

ちなみにパドゥドゥとは
「バレエ作品 において 男女2人の踊り手によって展開される 踊り」
(ウィキペディアより)である。


麗しいわ~✨(マリインスキーバレエ)お借りしました。

ドキドキが抑えられない。

パドゥドゥって、いったいどんな感じなんだろう?

未知の世界である。


実は、男性と組んでバレエを踊る、つまりパドゥドゥに関して
ずっと疑問に思っていたことがあった。



あのぅ……バレエに関する疑問じゃないので
これ言うの気が引けるのだけど……。
言います! それは、

男性にウエストの辺りを持たれて
くすぐったくはないのだろうか? 

ということ。

気になっていたのよ。

だって、これを読んでいるアナタ、覚えはありませんか?
子どもの頃とか、親とか兄弟姉妹でふざけ合って
くすぐったりくすぐられたりしなかった?
キャーキャー言って、身をよじったりしてませんでしたか?
そのときって、決まってウエスト辺りを揉み揉みしたよね?

そうなんです!

その「くすぐったい場所」は
ズバリ、パドゥドゥで男性の手で押さえられる箇所。


揉み揉み、いやまさか、それはないでしょうけど。。


だから、ちょっぴり心配だった。
私はパドゥドゥクラスを受けられるのだろうか?と。
くすぐったいので出来ません! 断念します。。
なーんてことには、なりませんよね!?
なったらどうしよう!?


ああ、でもね。
長年バレエをやってきて、
今までそんな話を聞いたことがない。
くすぐったいからパドゥドゥ出来ませんとか。
だからたぶん大丈夫なんだろう。
自分がどんな風に感じるか? それを確かめたかったというのが
本当のところかな。


こんなふうに踊りたい!

さあ、お待たせしました。
パドゥドゥクラス当日の話に戻る。

バレエシューズでバーレッスン、そしてトウシューズで足慣らしをしたら
バーを片付けて、さあ、いよいよである。



まず、パドゥドゥと言うものは、
もう7割くらい男性に任せちゃっていいのだ、と先生はおっしゃる。
自分でどうにかしようと思わずに、身を委ねるつもりでいいと。


えーっ、ホントですか?
そんな、畏れ多い……。
先生に負担掛けたら申し訳ない!
自分で頑張れねば。
って思っちゃうんですが。


「まず、シュッスで立って。僕が支えるから逆らわずに」
今日の参加者は6名。まずはKさんから挑戦。
シュッスで締めて5番に立つ。
トウシューズをバーの支え無しで立つって。
これだけでもすごいことだ。


先生はKさんのウエストを後ろから支え、前後左右に少し傾けてみる。
神妙な顔で、1本の棒になっているKさん。
「そうそう。良いですよー」
と、先生。
おおー! Kさんすごい! 私は拍手喝采である(頭のなかで)。



さあ、私の番。
やるっきゃない!
恐れずに。
って、ただ立つだけなんだけどね。

プリエしてシュッス!
先生が後ろからウエストを持つ!
おお~~~~~~~~~
バーで立つのとも、センターで一人で立つのとも
違う感覚。
なんとも心もとないような、いや、でも確かに支えてもらってるのよね。
新感覚!
先生によって、身体が左右に傾けられる。
身を委ねる……身を委ねる……
でも、身体は斜めの一本の棒になっているのに
自然と頭だけが地面に対して垂直に立ってしまう。
何故かそうなってしまう。
先生に「アハハ、そうなっちゃうんですね」と笑われた。

そして、長年の疑問に終止符が打たれた。


くすぐったくない!👌



はい、結論出ましたあ。
必死だからなのか、私が「くすぐったがりや」ではなくなったのか
わからないが、とにかく全然くすぐったくないのであった。
まあひと安心である。

この後、片足パッセから前、横、後ろに足を上げたり
ピケアラベスクをやったりした。
バーで同じことをやるのと、かなり感覚が違う。

シュッスの状態から片足パッセになるだけで必死。
上手な人がやるといとも簡単に見えるんだけどなあ。


ピケアラベスクは前に突っ込むイメージ。
最初、失敗してしまった。
骨盤が軸足の上に乗りきらなくて、ガクッと踵が落ちてしまった。
軸足の親指の先に乗ってるくらいでないと。
う~全体重が片足の先にのしかかる。
お腹引きあげようとするけど上がらず。
脚も上がらずで、なんともショボいアラベスクである……。

それでも。
腐っても鯛。
ショボいアラベスクでもパドゥドゥ! である。
私、すごい!



いつもは20~30分程度のポワントレッスンが
今日はみっちり1時間半。
終わった後は足先が痺れて限界に近い。
ボロボロだ。
足先も脚も、夜だから顔もボロボロ。
疲れすぎて笑っちゃう、そんな感じ。

続けたらもっと楽になるのか。
いや、もっと茨の道に突き進んでいくような気がして
恐ろしいようなワクワクするような、不思議な気持ちで終えた
第一回目のパドゥドゥクラスであった。

あ~、ちかれたびー(古い!)

でも、頑張る!
だってバレエ好きだもん。

上手になりたいんだもん!











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?