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落合博満選手のインパクト

さて、たった数ヶ月で学童野球に別れを告げた私だが、これで野球が嫌いになったわけではなく、むしろ野球への興味・関心は深まっていった。
その年、生まれて初めてのプロ野球観戦を地元のスタジアムで体験。ロッテ対近鉄という非常にマイナーなカードだった。平日のナイターでキラキラ光るヘルメットが美しいと感じたそのゲームはノーガードの打ち合いとなり、近鉄がそのゲームを制した。しかし、私の心に圧倒的なインパクトを与えたのは、敗者であるロッテオリオンズの四番、落合博満だった。
終盤の攻防で打席がまわってきた落合。捉えたボールはライトスタンドに陣取った私の頭上を、まるで時が止まったかのような美しい放物線で越えて行き、あっという間に場外に消えていった。なんという美しいホームランを打つバッターなのか!?
この瞬間から、私の“推し”は、掛布雅之から落合博満にバトンタッチしていった。

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