出たんですよ!ついにあの虫が。。
「表で何かやってるの?看板掃除?」
「あぁ、いらっしゃい。
いやね、出たんですよ。ついにアイツが!」
「アイツ???」
「カメですよ、カメ!」
「あぁ、なるほど、カメムシね」
「そうなんですよ~。まったく今年もその季節になっちゃいました」
「去年に続いて今年も大量発生予報出てたもんな~」
「頭痛いですよ~。昨年もそれは大変だった。。」
「う~ん。お店は夜も煌々と電気点いてるもんね。
どうしたって寄ってくるよ」
「それが一番の原因ですかねー?」
「電球はLEDにしてあるの?
夏の虫はさ、紫外線に寄る性質があるから、
LEDにするだけでずいぶん違うはずなんだけどな」
「えっ!そうなんですか!LEDじゃないです。。 泣」
「お店の中はどうなの?やっぱり入ってくるでしょ?」
「そうなんです。むしろ外にいる分にはまだいいんですけど、
さすがにお店の中は、いたらお客さん卒倒しますから 笑」
「お店はさ、厳しいよね。だってお客さんの出入りは常にあるわけで、
結構服に着いててそのまま持ち込んじゃうことだって多い。
これは普通の家庭でも同じだけど」
「えぇ。だから常に目を光らせてるんですけど、
なかなかいい手がなくて」
「うん。とにかく嫌なのはあの強烈な臭いなわけでしょ。
あの臭いは虫が危険を感じた時に出す臭いで、あまりに強烈だから、
カメムシ自身もショック死することがあるらしいよ 笑」
「一般の家庭でもそうだけど、
見つけたらとにかく刺激を与えないように捕獲すること。
なんでもペットボトルにお皿洗う時に使う洗剤を
溶かした水を入れておいて、虫にペットボトルの口を近づけると
その中に落ちて、そのまま死ぬらしいよ」
「なるほど。でもそもそも触れないっていうか、
近くに行くことすら怖いっていう人もいるじゃないですか?
見た目がそもそもダメっていう 笑」
「家の中に入ってくるので多いのは、洗濯物に付いていて、
それを知らずに取り込んじゃうってことなんだ。
物干しとかに吊り下げる忌避剤なんかも効果あるっていうし、
洗濯物を取り込むときには要注意だね。他の場所なら、
ガムテープでくっつけて取ったり、もちろん殺虫剤だっていい」
「捕獲するときに偶然触ったりしちゃうと、
あの臭いってなかなか取れないですよね」
「そうだな。あの臭いの成分ってさ、
油に溶けやすく水に溶けにくいものだからなんだ。
だから臭いを取るのには、
化粧品のクレンジングオイルとか、油系の液体をすりこんだ後、
石鹸とかで洗うといい。同じように服に付いてしまったら、
界面活性剤入りの洗剤で洗う。ドライヤーとかで熱を当ててもいい」
「いやぁ、知っておくと便利ですね!」
「まぁ、あくまでも対処療法だけどね。
東北のお米の産地でも、カメムシのせいでコメの品質が下がったりして
深刻な問題なんだそうだよ。
秋田では、ゴキブリより怖い虫だって言われてる」
「こんなこと、昔はなかったですよね~」
「あぁ。これも温暖化の影響なんだろうね。
この何年かは蜘蛛だってものすごく多いんだ。
オレ、虫嫌いだからさ~ 笑」
「ホントですよ!とにかくお店を守らないと!!!」
「頼んだよー。
コーヒーカップの縁になんてとまってたら、
気絶するからな! 笑」
「頑張ります! 笑」
「コーヒー入りましたよ」
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