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【取材note】THE ANSWER シーホース三河の久保田義章選手インタビュー

THE ANSWERに、10月29日の長崎ヴェルカvsシーホース三河後にシーホース三河の久保田義章選手に取材した記事を寄稿しました。

ですが、(私が長崎で遊んでしまい……すみません!)原稿を仕上げるのが遅くなってしまったため、公開が千葉ジェッツ戦のGame1後になってしまいました。

焦りました。長崎戦後に聞いた課題が既に解消されていたからです。

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今シーズン、久保田選手には2度取材をしています。

1度目は10月14日の川崎ブレイブサンダース戦後。シーホースに移籍してきた1年目ポイントガードのほとんどがそうであったように、開幕当初の久保田選手は少し迷いや遠慮があるように感じていました。

特に昨シーズンの久保田選手は、自分の活躍がチームの勝利に直結すると言わんばかりにアグレッシブにペイントアタックして得点やアシストしている印象があったので、そもそもなぜ移籍したのか、実際に入って「あれ? なんか違う」と思っていないか、率直にぶつけてみようと思ったのです。


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そして2度目が長崎。この頃には(といっても2週間しか経っていないのですが)迷いはほとんど感じられなくなり、それにともなってプレータイムが増え、大事な場面でコートに立つことが多くなってきました。何か掴めたのか。その上でどんなところに課題を感じているのか。あらためて聞いてみました。

その時に語ってくれたのが、原稿にもある「追いかける展開では負けることが多い」という話でした。長崎戦のGame2はまさにその流れで敗戦しました。長崎に先手を取られ、粘り強く僅差で追随。最終Q序盤に逆転に成功したものの、その後の約5分間で2点しか奪えず、再逆転されました。


勝負を分けたラスト5分間、オフェンスを司る久保田選手は何を考え、いかに勝利に近づこうとしていたか。

「ああいう難しい展開なってくると、テイ(ガードナー)だったり、ジェイク(レイマン)だったり、誰かにボールを預けたくなってしまう。
今日はテイの調子が良くて、そこで点が取れているからとボールを集めた結果、(西田)優大とかダッシュ(イ デソン)らスコアラーがボールを持つ時間が短くなって、彼らのリズムが悪くなってしまった。

そういう状況で、クラッチタイムにやっぱテイでいこうってなって、でもそこで得点が取れなくなった。次はどうしようと混乱してしまって。ボールを持っていなかった優大もダッシュも決めきれず、自分で攻めてみたけど、決まらなかった。

そういう時にどうするか、瞬時に考えられる。チームの悪い流れを変えられるメンタリティや考え方を、柏木さんとかに聞きながら改善しているところです。プレータイムが伸びてきて嬉しいですけど、その分責任がある。点を取るためのプレイメイクを磨いて、もっと積極性を出してアグレッシブにプレーしたい」

また、自分自身の課題として「ディフェンス」を挙げました。

「まだ狙ってスティールする嗅覚みたいなものが付いていないし、長野(誠史)さんみたいにテイクチャージを取ったりする部分での貢献ができていない。石井(講祐)さんもそうですが、ディフェンスの嗅覚がすごい人を身近で見られる。彼らから学びながら、もっともっとディフェンスで貢献できる選手になっていきたい」

千葉J戦のGame1をご覧になった方はもうお分かりかですよね。追いかける展開になっても逆転できる力、それぞれの強みを生かしたバランスの良いゲームメイク、試合の締め方。個人としては、自らアグレッシブに攻めることとディフェンス。久保田選手はそのすべてをカイゼンしてみせました。大した選手だなあ。

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スポーツライターの醍醐味は、誰かが成長する瞬間に立ち会えること。今シーズンの三河は、そういう瞬間をたくさん味わわせてくれそうですね。

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