俺は一体何してるんだ

ふと、『現状ディストラクション』を思い出す。(銀魂の映画がテレビ放送してたから見ただけだけど。)

がむしゃらにしかし適当に楽しく生きてきた毎日で、意図せず大事なモノを傷つけて、後悔して…そういう過去をふと思い出して、馴染めてきた現状(いま)の歩みを止めてしまう。

その過去だって特別悔いの残る選択をしたわけじゃなくて、今でも結局同じ行動をとるだろうと納得しているのに、どうしても後悔が残ってる。意図したものでなくても『傷つけた』というそのことが酷く自分を傷つける。

その影に足を取られと、今あるものさえ傷つけて、自分自身も傷つけて、自分は一体何をしてるんだと、そんな日々を繰り返して——


恋愛…に至る前の告白されて、断って、そこで私はひどく傷つくものだから、身近な人にはそんなに気にすることか?という雰囲気が見られ、まともに相談もできない。

中学生からだろうか。男友達が欲しくて喋ってもいつの間にか好意を持たれているという…それ自体は有難いことなのだとわかるし、鬱陶しいとかいう感情も特にない。ただその好意を断ると全く喋らなくなる、そういう関係が私にはわからなかった。好意って何?

大学生になって初めて『恋』というものを私自身が感じる機会があったが、好きすぎるから告白断られたらもう会話もできない……という感覚はやっぱりわからなかった(心持として)。好きな人が笑顔でいてくれるなら別に隣が私でなくてもよくないか?友達ではだめなの?

告白された側が告白してきた側を嫌いだから関わらないならわかるが、好きだと示した側が断られたことで関わりたくないと感じるなら最初から『好きだ』なんて言わないでほしい。それは『好き』なの?さっきまで好きだった人の気持ちよりも優先する程に?

―一体それは何が好きなの?―

そんなに傷ついた顔するなよ。遠くに行って話しかけもしない癖にこっちをそんな顔で私を見るな。『意図せず傷つける機会が作られて、私が傷つけてしまった』って私が私を責めて止まないから。頼むから、そんな表情するくらいなら見せないで。おんなじ顔で見返してしまうから。

苦しいのは何もそっちだけじゃない——


こんなモノなら要らない

うまく笑えない、愛されちゃいない その方がいい、それくらいでいい


これが嫌すぎて、これを繰り返しすぎて、二度と同じことはしないと心に決めて、自分という『自分らしさ』さえ捨てて、人(男性)を魅せないように、相手を自分を傷つけないことに徹してきたのに、いつの間にか自分は傷だらけで。息苦しすぎて。

人を傷つけないで生きていくなんてことが無理なのは知ってる。それでもやっぱりできれば、そんな表情はさせたくない…っていう傲慢さが未だに元の『私が好きだった私』に戻らせない。『みんなが好きになってくれた私』は私も好きだけど、人を無意識に傷つける結果を生んでしまう、そういうところがたまらなく嫌だった。だから未だに変えられない。千の笑顔より一の苦痛を私は取ってしまった。

明るければ明るいほど、近づいてきた周りを燃やしてしまう太陽みたいで——

だから誰も近寄らせないほど未知の真っ暗な深海のような——

そんな表裏を作ってしまって、何をしているんだろう。自分を失くして。

彼らも自分もそんなよくわからない奴が好きじゃないことを知りながら、そのおかげで誰も傷つけずに済むことに安堵して。結局、自分は疲弊して。自分の好きな部分が悉く消えて、吠えたくなって。


みんなの恋愛にはあたたかい部分があるみたいで、それはすごく羨ましい。今では日々を充実して過ごしている人も羨ましい、私もそこにいたはずなのに。恋愛を捨ててしまえば、と考えることも増えてきた。羨ましいくせにね。苦しいんだ。怖いんだ。自分には手に入れられないものなんだと思ってしまって。ただただ、そのほほえましさが楽しそうな姿が羨ましい。

結局男友達はできないわ、下手に近づけないわで散々だ。思わせぶりな態度ってなんだよ。ボディタッチは俺はしてねぇぞ。笑顔でいるだけで魅了されてんじゃねぇ、どうやって生活すりゃ―いいんだよ。彼女持ちに友達として近づけば、彼女さんを捨ててきそうな勢い。やめなさい。一回彼女に「てめぇあいつに気あんのか」って迫られた時は「てめぇちゃんと仲良くしとけや」って思ったんだからな(言ってないぞ?)。周りを笑顔にしたくて動くと好意と思われ、どうなってんだこの世の中は。動きづら過ぎるわ。周りに笑っていてほしいのは誰でもだろうが。女友達とおんなじ対応を男(友達と呼んだらいいのか、コミュニティ仲間と呼べばいいのかすらわからん)にするとこれだよ、もう。発情期ですか、この野郎。


ああ——

『よくわからない奴』の結末が——

こんなモノなら要らない バカにされて、憎まれていたい

真っ白なまま燃え尽きていたい。現状という今を生きる、その為に。



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