HHCHは合成大麻
HHCHは合成大麻
この秋、”大麻グミ”を食べて体調不良を訴える人が相次ぎTVでも取り上げられていました。HHCHは、大麻グミと言われていますが、実際の大麻を使用しているわけでなく、合成化合物です。
ただ、大麻の有害成分「THC(テトラヒドロカンナビノール)」に似せて作られたものです。
当初は、違法成分ではなく、合法といって販売している業者が多数いたようです。
しかし、今年の12月2日から販売や所持、使用が禁止になりました。
それ以前にも「THCO」や「HHCO」などが今年の3月20日から規制対象になっており、中枢作用や向精神作用が現れるもの(サイコアクティブ)で大麻草成分として存在しない、半合成カンナビノイドです。
違法な天然カンナビノイド
天然カンナビノイドのTHCH(テトラヒドロカンナビヘキソール)。
THCと構造式がよく似ており、骨格はまったく同じ。
違いは結合する炭素数でTHCは5であるのに対してTHCHは6です。
よりレクリエーション要素が高まるとされており、この数字はCB1受容体への結合親和性の強さを表しており、THCよりはるかに強力なのでは。。。と言われていました。
こちらは2023年8月4日から指定薬物として規制対象となりました。
さらに、THCV(テトラヒドロカンナビバリン)というものが問題になりましたが、これもTHCの類似体で、2021年頃から話題になっていたようで、発見されたのは1971年と言われています。
採れる量はわずかで、大麻の中に元々含まれる天然のカンナビノイドです。
カンナビノイド前駆体であるCBGVA(カンナビゲロバリン酸)を、熱又は紫外線で分解した結果であるTHCVA(テトラヒドロカンナビバリン酸)に由来します。
THCVは分子構造もTHCと瓜二つです。唯一異なるのが、右に伸びる側鎖のアルキル基の炭素数です。
THCが5つに対してTHCVは3つの炭素と少なく、分子構造は似ているがTHCと異なり逆の要素を持っています。
しかしながら、こちらも、2023年9月10日から指定薬物の規制対象となりました。
他にも1年前に規制されたHHCなどがあったようです。
マイナーカンナビノイド
大麻草にごく微量しか含まれないものをマイナーカンナビノイドと呼ばれており、微量な成分は大変高価になるので、他のカンナビノイドから合成(半合成)して人工的に作っているのが現状のようです。
安全性について
メジャーなカンナビノイドは昔から研究が進められていたり安全性試験を行っているものもありますが、サイコアクティブなマイナーカンナビノイドや半合成カンナビノイドは研究や試験が行われておらず、身体への影響がどうなのかわかっていません。
どのように作られて、何が入っているのかも不明でメジャーでない製品を使用するのは危険だと思います。
今後更にサイコアクティブなものがいたちごっこになるかもしれないですが、最終的に不利益になるのは自分自身だと思います。
まとめ
これまでいろいろ説明しましたが、大麻は危険!と今回のニュースでさらに感じた人も多いかもしれません。確かに危険な成分が含まれています。
しかし、大麻の中には本当に良い成分が含まれているのも事実です。
私は、大麻はハーブのような存在になればと思っています。
例えば、ラベンダーやカモミールなどはリラックス効果があるなんて言われてますよね。他にも、ホルモン系や免疫系、ダイエット系などあるように、大麻に含まれる成分が良いカタチになればと思います。
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