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【cEDH】《秘本に縛られし者、プロスパー/Prosper, Tome-Bound》神決定戦を終えて

 こんにちはばらんです。第2回目の統率者神決定戦、今回は《プロスパー》で参加し、最終成績は2-4となりました。直前に目標として定めた勝率5割には惜しくも届きませんでした…。
 前回《プロスパー》の布教記事を書き上げてから2ヶ月が経過しました。なんだかんだで《ログラクフ》+《テヴェシュ》に戻るのでは、最悪さらに違うデッキに浮気するのでは、と若干の不安がありましたが、恐らくそういった事はしばらく無さそうです。めちゃくちゃ楽しいです。
 長いようであっという間に過ぎた2ヶ月間、実戦を経て色々な価値観が変わっていったため、ここに記そうと思います。前回の記事は↓です。こちらも併せて読んで下さると幸いです。

https://note.com/balan_sushi/n/nc2659d3df65b

デッキ構築

神決定戦使用リスト

https://www.moxfield.com/decks/Wo15eP7qvE68BqZ299UwOA

抜けたカード群

・《ゴブリンの溶接工》
 《城塞》等のリアニメイトを視野に入れ、カウンターを貫通する目的でしたが、召喚酔いがあまりにも気になってしまい解雇。酔いが解けてる状態で《納墓》唱えたら除去も切らず通す人多くてびっくりしました。
・《厚顔の無法者、マグダ》
 宝物5個から《城塞》に繋げる奇襲ムーブ用に入れており、決まる場面も多々あり感触は良かったのですが、宝物5個溜まるまで維持し続けなければいけなかったのがキツ過ぎて解雇。強く使うなら《帝国の徴募兵》とか入れたいですね。
・《血の取引者、ヴィリス》
・《再活性》
・《納墓》

 ルーター手段が存在しないため素引きした時がキツく、《プロスパー》で追放されようものならそのまま追放もそこそこ多く、《むかつき》中に捲れてキレる等噛み合いが悪く解雇。正直ログテヴェ時代より使い勝手悪く感じました。追放領域から素キャストは2回くらいやりました。
・《横揺れの地震》
 MVが軽く飛行も睨める全除去として採用。しかし自分にも飛ぶ本体ダメージが痛くて解雇。
・《舞台照らし》
 同じ3マナ域の《ラエリア》、《喧嘩殺法》の使用感を試したく一旦解雇しました。こいつの弱いところは《むかつき》で捲れた時の3点がやや気になる程度で、普通に強いやつでした。構築知ってる人とのフリプでも《プロスパー》との相打ちを嫌って通す人も多いため隙さえあれば再雇用検討です。
・《Burnt Offering》
 《ヴィリス》を解雇した結果《プロスパー》しかまともな生け贄がいなくなってしまったため解雇。初手に来るとめちゃくちゃ弱いのも残念要素。
・《溶岩との融和》
 4枚くらい以上追放したかったですが、かかるマナが重くて解雇。宝物使ってのビッグマナプレイは間違いなく消されるため損することが多かったです。《法の定め》系が薄いミッドレンジ卓では結構強かったです。
・《ヨーグモスの意志》
 赤黒のcedh組むし…持っとくか…って《ログラクフ》+《テヴェシュ》を組んだ際にノリで買いましたが赤触るなら《脱出》経由する方が10倍くらい強いので解雇となりました。《脱出》では完走出来なさそうだが《意志》なら行ける、といった互換性も見出せなかったためやむ無し。
・《命取りの論争》
 サクる種は無限に湧いてきますが正直使い切り2ドローはあまり強く感じられず、不要と思い解雇。
・《秘儀の印鑑》
・《友なる石》
・《耽溺のタリスマン》

 《波止場》の種にされるテンポ損カードとマイナス面が目立ってしまい解雇。

 単純に入れ替わったカードだけでも14枚変わりました。「なんか予想と違った」という悲しい実戦経験の結果抜けたカードもあれば、魅力的な新戦力や既存カードの発見によりやむなく解雇に至ったカードもあります。

入れたカード群

・《顔壊しのプロ》
 ニューカペナ産のオリカ。宝物3つ+浮きマナ2くらいからでも捲れ次第ではめちゃくちゃ出来る可能性もあり、上振れるとそのままゲームエンドまで直行することもあります。「宝物沢山あるし…」ってマナ計算ガバると沈むのでそこだけ注意しましょう。
・《再鍛の刃、ラエリア》
 追放したのが次ターンまで持ち越せないため、フルタップで出したターンは余計なものを追放する可能性が高く微妙に高額、と試してみるまではかなり低評価寄りだったのですが、打点の伸びが凄いこととマナ立たせてから殴ればいいだけだったので結局「強い」という結論になりました。
・《猿人の指導霊》
 フルタップアウト《覗き込み》等からのマナ供給用。ゴールが《脱出》かDCMコンボであるため、特に《ジェスカの意志》を撃ちたい場面が多かったので採用しました。
・《対称な対応》
 《城塞》ルートにおける追加のトップ仕込み用カード。ジェネラルとのシナジーもある《敵対工作員》を採用してるため対戦相手2人を対象に撃って2倍《デモチュー》のようなコンボも出来ますが、除去を抱えられてると大惨事になるため、決行するタイミングは見極める必要があります。
・《汚損破》
 《三なる宝球》、《倦怠の宝珠》、《虚空の杯》等のヘイト置物用。《偏向はたき》にやや強い(こちらに跳ね返ってこない)のが特徴。《波止場》で宝物を出すだけ出してターンを返すプレイも多く見られるようになったので、持ち越させないために撃つこともあります。
・《悪魔の意図》
 追加の《デモチュー》。ログテヴェよりはコストの生物がカツカツで、正直すぐに抜けるだろうとダメ元での採用でしたが、唱えられない場面は思った以上に起こらなかったので続投中。《プロスパー》をコストにしなきゃいけない時は無数に裏目が存在するのでここが課題と感じています。
・《殺戮の契約》
 《判事》への殺意その1。地味に茶生物も殺せるので《エーテル宣誓会の法学者》辺りも殺せたりします。
・《致命的な一押し》
 《判事》への殺意その2。その他ヘイト生物は軽さが売りなので紛争達成すればほぼ全て殺せます。冷静に考えると紛争は宝物トークンで全部解決するのでもう少し早く試したかったです。
・《仕組まれた爆薬》
 0置きと2置きを交互にやるのが全体的に多い印象。《Remora》、《リス研》がキツい時はたまにそっち割る動きにシフトすることもあります。宝物のおかげで烈日問題は余裕で達成できます。
・《魔力の櫃》
 とうとうβ版買いました。

・《忘却の偶像》
 捕捉したとあるプロスパー使いのリストを見て成程と思い、試してみたところ予想の5倍強くてびっくりしました。余程のことがない限り《プロスパー》の宝物トークンが出せないターンは無いので、確実に毎ターンアド稼げます。テキスト確認率は100%です。
・《街路の浮浪児》
 《プロスパー》が接死持ちなので1回起動で確実に生物を殺せ、《プロスパー》でサクる弾は拾えるのでかなり噛み合ってました。《ティムナ》+《クラム》を筆頭としたアド稼ぎ生物を片っ端から潰しマウント取り続けて勝ったゲームもあるので、正直CLBにおける最強の《プロスパー》カードだと思われます。《プロスパー》を組む際は是非入れましょう。テキスト確認率は当然の100%でした。
・《酒場流喧嘩殺法》
 今後これを超える3マナ域の継続的な衝動的ドローカードは出ないでしょう。上記の《街路の浮浪児》程の活躍機会はありませんでしたが、定着した後のアド稼ぎ力は見込み以上の働きでした。
・《竜髑髏の山頂》
・《冠雪の沼》

 前回の記事で「土地は28でよゆーよゆー」って言ってましたが、たまーーーーにやってくるいつまで経っても土地を引かないゲームに嫌気がさして仕方なく土地増やしました。安定感大事。

 CLB出身の背景は当日購入してその場で入れて試すという剛の者ムーブをかましましたが、それぞれ僕の予想の5倍は強かったので本当に「入れててよかった」と感じました。

その他試したカード群

・《波乱の悪魔》
 使われて強いなと感じたので使う側に回ろうと採用してました。殺したい生物を自分のタイミングで殺そうとすると結果宝物を3つくらい維持しないとキツかったので、割に合わないと感じ抜けました。《ウィノータ》卓では他プレイヤーがフェッチ切るタイミングをずらしてヘイト生物焼かせてくれたりしたので、弱くはないカード。
・《地底の揺れ》
 《横揺れの地震》のプレイヤーダメージが割に合わなかったのでこちらも試運転。追加効果の茶全破壊で《ウルザ》等を睨めるのは魅力的ですが、《プロスパー》が死ぬわこちらの茶も巻き込まれるわの大惨事になるのでXは3で打ち止める必要がありました。《横揺れ》よりはだいぶマシなカードだとは思います。
・《ミジウムの迫撃砲》
 《汚損破》の感触が良かったため、同じく採用。タフ4焼けるという点は非常に魅力的で、超過すれば《クラム》や《ウィノータ》もついでに焼ける!凄い!!→《高位僧》には勝てなかったよ…と即落ち二コマを決めたので《一押し》と入れ替えることになりました。
・《Sacrifice》
 採用理由は《Burnt》と同じ。初手に来るとゴミ枠が1枚増えただけなので抜けました。
《妖術師のガラクタ》
 《むかつき》、《脱出》を消された時のリカバリー用で、立て直す際に欲しくなったため入れてましたが、ライブラリーに戻してからまた手札に引き込むまでが悠長過ぎたので解雇となりました。
・《姥の仮面》
 《リス研》《Remora》をケアしなくても良くなるタイミングが生まれ、ちまちま引いて手札を貯めてくる《ティムナ》を睨めるので採用していました。可能性は感じてるので《酒場流喧嘩殺法》に限界を感じたらこっちに戻すかもしれません。
・《ヴァラクートの探検》
 3マナで置ける《タトヨヴァ》として採用。《虹色の眺望》まで採用してるフェッチ増し増し構築であるためいい動きしてくれることは多かったです。土地をプレイしないとほぼ動かないのが若干キツかったので抜けました。
・《降り注ぐ富》
 プレビューで見た際は見たまま「宝物トークンを使って唱えた各ターン最初の呪文が続唱を持つ」と思っていたのですが、mtg質問箱の回答によると「各ターン最初に唱えた呪文が宝物トークンを使って唱えていたら続唱を持つ」という解釈が正しいらしいです。シナジーは強烈なのは間違いないのですが、ダブシン5マナ払って得るアドバンテージはもっと激しくありたいので抜けました。
追記(6/22)
 とある方が《降り注ぐ富》について再度mtg質問箱に質問を投げた結果、上記の前者の解釈で正しいという裁定が下りました。なんかよく分かりませんが使いやすい方で使えるらしいです!やったぁ!!

今後試したいカード群

・《レイ・オブ・エンフィーブルメント》
・《引き裂く流弾》

 これらは厳密には「試そうと思ってた」枠です。本戦前にしたためていた下書きではこいつらについて書こうと思っていましたが、予想以上に《浮浪児》が強かったのでこれらの採用は一旦見送りになりそうです。
・《家路》
 忘れた頃に飛び出してくる《金粉のドレイク》による誘拐率があまりにも高く、そのまま稼がれたアドで負けるゲームが多々あったため本気で採用を考えています。cipスタックで除去を挟むことも最速キャストハンドでキープした際は非常に難しいため、パクられた返しのチューターを切ってこれを探すことになりそうです。
誰だよ《プロスパー》なんて戦場に置いた奴。

本戦戦績、対戦ログ

1本目

ブレイゴ→ログテヴェ→プロスパー→ウィノータ
 《ウィノータ》が《ゴリラのシャーマン》、《月の大魔術師》、《スレイベンサリア》、《法学者》と展開。キッツいなぁと思い《唐突なる死》で流したところ《ブレイゴ》が《減衰球》、《アメジストのとげ》と展開(?!)。
 《ログテヴェ》が仕掛けられずターンを重ねたところ《浮浪者》を引いたので生物を片っ端から殺して、マナ大量に抱えてDDルートで勝ち。

2本目

タシグル→ジャイルーダ→プロスパー→ヴァニファール
 1t《プロスパー》ハンド+《ジェスカの意志》抱えキープ。《タシグル》の2t《ネクロポーテンス》を《ジャイルーダ》が《白鳥の歌》。カウンター持ってなさそうな浮マナでターンを返したので《ジェスカの意志》。捲れは《アーボーグ》《喧嘩殺法》《オパモ》。直前のターンで《不気味な教示者》を捲っていたのでそのまま《アビス》通って勝ち。

3本目

プロスパー→マル砕き→ティムクラ→シッセイ
 《クリプト》絡めた2t《プロスパー》ハンド。《シッセイ》の《レモラ》に日和ってプレイ控えてたら《マル砕き》が《光り角》コンボで走破され負け。
 《シッセイ》が戦場に出てなかったこと、フルタップだったこと、後のフリプで祭殿メインのカジュアルデッキだったことから、オールインが最適解でした。はっきりした判断が下せなかった僕自身のプレイヤーレベルの低さを痛感しました。

4本目

ログサイラス→ブレイゴ→ウィノータ→プロスパー
 上家に《ウィノータ》という絶望的な卓。ダブマリで2tネクロ3tプロスパーハンドをキープ。そうしたら《ログサイ》が2t《ネクロ》を起点にロケットスタート。負けじとこちらも《仕組まれた爆薬》を餌に《ネクロ》を展開し一転攻勢を期待しますが《Rick》の高打点で圧死。
 …《テヴェシュ》が《サイラス》になった以外、1本目とジェネラルほぼ被ってるな?

5本目

ウルザ→エシカ→ケンリス→プロスパー
 2t儀式経由《プロスパー》ハンド。2t目のプロスパー出すための《ダリチュー》が《ウルザ》からの《つまづき》で消され、粛々とマナを溜めるプランに変更。キツい。その時何故か《プロスパー》が6マナかかると勘違いし《エシカ》の《リス研》をノーケアで動きまくるガイジムーブをかましてしまい、《エシカ》は当然溢れ返るハンドの茶を起きまくり、結果《ケンリス》が《玉璽》で積んだ《波止場》→《ラザケシュ》→《オラクル》コンボで負け。
 《エシカ》が絶対c環境を理解してないことはゲーム中に予測出来たため《リス研》は日和らなかったのですが、《プロスパー》のコストを勘違いしたのが最も許されざる案件でした。精進します…。

6本目

エドリック→ダーゴジェスカ→ケンリス→プロスパー
エドリック「なんだよもおおお!!!またかよおおおお!!!!!!!!!」という悲痛な叫びからゲームスタート。儀式絡めた2t《プロスパー》ハンド。…と思ったら《ダーゴジェスカ》が1t《アシュノッドの供犠台》から1tkillルート。《エドリック》からの《活性の力》でコンボは途切れ、その後は《エドリック》の《アウフ》《リス研》《レモラ》諸々で苦しくなった上、対面と上家が《リス研》ノーケアするプレイが多く、結果《ジョルレイル》のパンプで圧死。個人的には《金粉》でアド装置没収されたのが一番堪えましたが、延々と《リス研》でハンド稼がれたのが無理でした。

 序盤2-0キメて絶好調でしたが、その後ズルズル負けてしまい2-4の45位。卓順がCCADDDと恵まれ無かったのもありますが、こちらのプレイスキルの低さ故に負けてしまったゲームが2つあったのが非常に心残りでした。こういう所で差が出ますね。精進します。

まとめ

 なんやかんやありましたが、結果《プロスパー》はやれるデッキでした。2日目進出叶わなかった雑魚なので傲慢もいい所と言われるかもですが、本戦でマッチしたメンツで空き時間を使ってのフリープレイではかなり勝てた(厳密にメモっていませんが)記憶があるため、もう少し擦って練度を上げれば目標の3-3はかなり近いと思われます。次回の神決までに大会には積極的に顔出していきたいですね。
 またこれは個人的に最大の誤算ですが、前回の記事は《プロスパー》使い以外にもしっかり読まれているらしく、"分かってる"妨害の吐き方をされることも多々ありました。読んで下さり本当にありがとうございます!!でもゲーム中は正直「書かなきゃよかった」とか思ってました!!!

 以上で本記事を締めさせて頂きます。本記事への指摘、質問、2日目進出勢からの煽り、苦情諸々は僕のTwitter垢へ遠慮なくどうぞ!ここまで読んで下さりありがとうございました。

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