【cEDH】《白のガンダルフ/Gandalf the White》
はじめに
こんにちはばらんです。前回の記事でアーティファクトをガチャガチャやって勝つデッキを紹介しましたが、今回もアーティファクトをガチャガチャするデッキになります。
ジェネラルスペック
テキストを見て《リベレーター》じゃねぇか!と思ったそこのあなた、正解です。デッキリストの呪文の5割はほぼ《リベレーター》のをコピペしてます。
《リベレーター》よりもすこーしだけ瞬速付与の範囲が狭まり、すこーしだけ瞬速付与の範囲が広くなりました。《ラヴニカへの侵攻》や《全塵》が瞬速で唱えられなくなった代わりに、《ロラン》や《エリシュ・ノーン》が瞬速で投げ込める動きが可能です。邪悪な動きであることに変わりはないです。
ほぼ《パンハモニコン》のような効果と、世にも珍しい離れたとき誘発も追加で乗る能力も兼ね備えてます。《真面目な身代わり》や《胆液の水源》等が非常においしい置物に化けたり、《屑鉄さらい》等のカードがとんでもねぇ挙動をし始めます。
本記事で語るのはアーティファクト軸のc想定の構築ですが、伝説のクリーチャーをとにかく並べて殴るカジュアルチックな構築もやれるかなり面白いジェネラルだと思います。
勝ち筋
2枚で無限マナ成立の勝ち筋の話は前回の記事で語ったので省略します。
屑鉄さらい
《ガンダルフ》の場を離れた時誘発の追加誘発要素は8割こいつです。自分の場のアーティファクトが離れるたびに2つ回収できるため、cipで何かが起きるカードとマナファクトをサクって墓地のcip持ちとマナファクトを回収、唱えてまたサクって…と、マナをある程度確保しながら回すことが出来ます。サクり台が《クラーク族の鉄工所》だった暁にはとんでもねぇことが起きて人が死にます。内容は後述します。
《屑鉄さらい》とサクり台で茶を複数回使い回す挙動は文字通り無数の組み合わせがありますが、証明可能なループを構成となると条件が必要となります。何故かというと《さらい》の回収はマナコストを参照しており、普通のカードだけでは連鎖に限界が来るからです。モダンで流行ったKCIは《マイアの回収者》といったマナコストを無視して墓地から茶を拾えるカードが別途必要でした。
モダンにおけるKCIデッキがどういう挙動でループしていたかは当時研究していたプロ等が記事を出してた気がするのでそちらを見た方がてっとり早いので省略させて頂きます。
なお《ガンダルフ》は《さらい》の効果が一回余分に誘発するため、パーツによっては《マイアの回収者》系や《鉄工所》も無しでループさせることも不可能ではありません。ただ、理論上可能ってだけでやってることはほぼゴリ押しに近いです。特攻だよ特攻。
《鉄工所》不要ルート(一例)
こんな手順の多いルートをコンボと言い張っていいのか。
このルートのミソはすなわち《彫り込み鋼》と、《さらい》で回収し続けるパーツのMVが全て異なっていることです。墓地では3マナ、しかし戦場では5マナ以上でいることによって、上のようなゴリ押しルートを《鉄工所》を使わなくても取れます。
《鉄工所》を使わない場合はパーツのほとんどがマナファクトである必要がありますが、《鉄工所》を使う場合、0マナと1マナを《鉄工所》に投げ込むだけで浮きマナ問題は解決されるため、要求されるパーツのスペックひとつひとつの要求は非常軽くなります。0~1マナの茶を使わなくても、cipで茶トークンを数多くばら撒くタイプのカード(《戦闘球》等)でも代用出来たりします。
そして《鉄工所》と《さらい》が揃うことによって成立するチェインコンボの真の強みは、これらが場に着地すればそれ以降除去、カウンター、墓地対策を後出しされても全て乗り越えて勝てるところにあります。《さらい》で除去が意味をなさないというのも理由も一つですが、《ガンダルフ》によって瞬速が付与されている都合上、妨害が1~2個スタックに乗せられてもその上からさらに茶を唱え続け、妨害が解決される前に完走が可能です。
完走出来得る全組み合わせをここに書き記したさはありますが、僕が死んでしまうのと、記事完成に10年くらいかかりそうなので割愛させて頂きます。
カルドーサの鍛冶場主
統率者レジェンズ発売以降からedhを始めた方にとっては「誰ぇ?」と思う方もいるでしょう。しかし年号が平成だった頃からedhをやってる方にとっては、あまりいい思い出はない方も少なくはないと思います。
サーチ+場に直接出す都合上、カウンターが妨害のほとんどを占める現代cedh環境に噛み合っており、《鍛冶場主》に除去が飛んでこない限り勝ちです。前回の記事でちょっとだけ触れた2枚で無限マナが発生するコンボや、上で触れた《鉄工所》ルートを辿ることも、これが出ることによって相手の場と勝ち筋が壊滅するタイプの茶をサーチすることも出来ます。
《鍛冶場主》ゼロキャストルート
小見出しの文字通り、唱えることなく起動型能力のみでそのまま勝ちまで持っていけるルートです。前提としてルート内で挙げられたカードが全てデッキの中(墓地、手札はだめ)に揃っていることが条件ですが、浮きマナ0でもルートの完走が可能なこと、最初に要求されるアーティファクトはトークンでも可であるため、比較的再現のハードルは低いです。
場況、浮きマナ次第ではいきなり《指輪》サーチで《鍛冶場主》の起動回数を減らしたりも可能です。
このルートは《エメリアのアルコン》と相性が良く、《鉄工所》ルートケアで《アルコン》を置いてきたプレイヤーがいたらこのルートで脱獄してやりましょう。
ヘリオッドバリスタ(検討中)
《バリスタ》と《ヘリオッド》のキャストと起動が全て瞬速で行え、単体のカードパワーが比較的マシなため、論外と言わずとも選択肢の一つとしてはアリだと考えてます。検討を後回しにしている理由が筆者のリストだと《ヘリオッド》を探すまともな手段が《悟りの教示者》しかないためというのが大きいのですが、デッキを掘っていく手段(ドロー等)はあるので、構築をちょっと変えた時には採用を検討しようと思います。
サルベイジャーコンボ(検討中)
白の無限マナコンボ代表なコンボですが、《廃品回収者》が瞬速で出せないのと、《LED》2枚目を買いたくないという深刻な理由によりだいぶ無し寄りで考えています。またコンボパーツも互換性が無く、《LED》がスタック上にある時に除去が飛んで来たらどうしようもない上に全て失うというよくあるジレンマが解消されないのも致命的な問題だと思ってます。
歴史学の信奉者、ロラン(検討中)
《ガンダルフ》と同期の《剛毅なるサムワイズ》を試したところかなり感触がよく、ならこっちも強いだろうということでこちらも気になっており、いつか試そうと思っています。
本体以外の伝説生物でも誘発し、ターン1制限がないため《回収者》の代わりとして、《リベレーター号》+《ギラプールの希望》+@を《鉄工所》でぐるぐるして無限マナ成立も出来ます。《聖域のガーゴイル》の代わりとして採用もいつか考えています。
祖神の使徒、テシャール(検討中)
《屑鉄さらい》《護衛募集員》等を可能な限り使い回したく採用を検討しています。《回収者》系とも非常に相性がよく無限成立も非常に楽なんですがそれを《ガンダルフ》でやるともうジェネラル《テシャール》でいいじゃんってなるんですよ泣きそう。 《ガンダルフ》はそんな「《テシャール》でいいじゃん」という世論の声を回避ロール同値回避できるようなリストを目指してます。
面白カード枠
デッキリスト
剛毅なるサムワイズ
《サーガ》から出した《宝石の睡蓮》をそのまま両方回収して《ガンダルフ》への除去は意味ないよって意志表示を示したり、《母聖樹》で割られたカードを回収するための受け札として使えます。コンボ用というよりは受け札への受け札として運用してます。指輪からの誘惑も2回誘発するので攻撃時ルーティングまで行け、cip解決後も比較的マシな仕事をしてくれます。
スランの蜘蛛
実質《トラシオス》。cipでパワーストーン2個産め、相手に渡すパワーストーンは《波止場》の種にされるのが裏目なので《波止場》が見えてない赤いデッキに極力一つずつ渡します。
聖域のガーゴイル
色が付いて回収がcipになったほぼ《回収者》。上記の通り《ロラン》に変わりそうな予感がしてます。しかし本体が茶なので《ロラン》ルートと比べて余計な枠を食わなくて済み、《テシャール》にこういうのは入らないからある意味差別化出来ていいんじゃないかなと思い採用してます。
青銅の守護者
すげぇ火力が出せうる脳筋。しかしそんじょそこらの脳筋と違うところはなぜか全アーティファクトに護法(2)が付くところで、コンボパーツを守ったり、生物除去が当たりにくいから殴りに行きやすかったりと攻守両面に強く使えるのがこのカードの強みです。カジュアルチックなコンセプトなら《影槍》あたり装備して殴りたいですね。
彩色の星
《鉄工所》ルートで《聖域のガーゴイル》を使い回すために無色マナを白マナにフィルターしたり、《蜃気楼の鏡》でコピーした他所のカードの起動型能力などを使う際に色マナを誤魔化す時に使います。《ガンダルフ》で墓地に行った時の1ドローが2回もらえ、これを切ってもアドプラマイ0どころか+1なので、正直なところ雑に切ってから動きを決めるなどそこそこ雑に切ってる時がほとんどです。
スカイクレイブの秘宝
元々白マナが不足気味だったのを解消するために、キッカーすると《ガンダルフ》でコピー4つ出るから実質《金粉の水蓮》!とジョークで採用していたら、《鉄工所》で11マナ分(コピー4つ+本体タップ+本体)出るので加速になるのと、コピートークンがしっかりマナコストを持ってるおかげで《さらい》の回収にしっかり貢献してくれたのでかなり気に入りました。固定のマナソースとして使うと《波止場》の餌にされるのでそこはケースバイケースでなんとかゴリ押してます。
霊気池の驚異
実質《束の間の開口》なので実質《最高工匠卿、ウルザ》。《霊気池》の誘発によってエネルギーが溜まるのが《ガンダルフ》で2個になるので、茶を3個サクるだけでガチャ券が貰えます。ただ3つと引き換えにガチャをして割に合うのかと言われるとそんなことはないので、ぶっちゃけ抜ける寄りではあります。伝説のクリーチャー中心の構築なら強く使えるかもしれませんね。
切望の宝石
《アンリコ》と《ロータス》を足し合わせた効果を持ってますが、《ガンダルフ》がいると《アンリコ》要素が倍になります。これを通常運用すると全員から殴られるわ引かれるわで地獄になるので脳死採用はほぼ出来ないトンチキカードですが、瞬速で出すことによってその弱みを克服しつつ、しっかりドローの旨みをもぎ取って次のターンを迎えられます。
おわりに
書きたいことは概ね書き切ったので本記事はここで締めさせて頂きます。最新弾リリースからまだ2週間しか経ってないジェネラルをここまで自力であれこれ調整することが滅多になかったため、斬新な気持ちで研究を進められています。「このカードの採用はあり、なし」等の定石が固まってないアーキタイプなため、いくらでも限界カードを「ワンチャン!」と言い張って調整が進められます。助かります。
《ガンダルフ》に興味あるけどリストが…って方に、是非本記事を勧めて下さると嬉しいです。励みになります。
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