見出し画像

生活の建築知識.39

おはようございます。

建築を計画するときに、よく使うメーカーというのが何社かあります。
そのうちの一社、皆さんもご存知のパナソニックに関して今回は説明していきます。
ただし、説明する内容はパナソニックが行なっている事業の一部に限られますことをご了承ください。
また、歴史に関しても簡単にはまとめられないことや分社・合併が多く複雑になるのであまり触れませんことをご容赦ください。

パナソニックは、1917年に松下幸之助が電球用ソケットを製造販売することから始まり、現在では家庭用電化製品を始め、リチウムイオン電池分野や住宅設備分野にも大きなシェアがある大企業です。
家電は多くの方に認識されていると思いますが、住宅設備でも多岐に展開しています。
ユニットバス、洗面台、便器、建具、造作部材、照明器具、配線器具類とあり特に住宅の内装であれば仕上げ以外のものはパナソニックだけで完結出来るのではないかと思います。
実際に子会社が建設業も行っており、それがパナホーム(現在のパナソニックホームズ)です。
多く展開している住宅設備の中でも圧倒的なシェアはやはり電気設備関係と言えるでしょう。
おそらく今ある住宅の多くのコンセント・スイッチがパナソニックです。
他社製品ももちろんあり、東芝や神保電器(JINBO)は見ることもありますがごく稀と言っても良いでしょう。
いわゆる配線器具といわれる部門になるのですが、そのシェアは世界でも3位になります。
また、パナソニックの強みは製品展開の多さ以外にも次々に製品の改良がされることやオーダーサイズにも迅速に対応できる生産ラインにあります。
私は直接聞いたことのない世代ですが、昔マネした電工と揶揄されていたことがあるそうです。
他社製品を真似て作り、圧倒的な企業力でそのシェアをもぎ取ってしまう戦略だそうで、ライバル企業をコテンパンにしていたそうです。
今の大企業ならではの製造力はその会社文化が根付いているのかもしれませんね。

100年以上の歴史を持つパナソニックは未だに日本企業の第一線に君臨しています。
今回説明した住宅産業のみならず、日本経済を支えてきた大企業は、近年テスラとの関係で話題になっていますが、開発力・技術力で私たちの生活には不可欠な存在であることには変わりません。
また機会あれば歴史についても説明出来ればと思います。

では、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?