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生活の建築知識.36

おはようございます。

私はほぼ毎日キッチンに立ってます。
割と料理を楽しめる才能があったのでそのようにしているのですが、毎日料理をすればそれなりにこだわりも出てきます。
その一つがガスコンロです。
こだわりというほどでもないかもしれませんし、掃除の観点からはデメリットがあると思いますがどうしてもガスコンロでなければ料理をした気になれないのです。
ガスは料理以外でもガスを利用した暖房機を使われる方もいますし、温水を作るための給湯器も多くがガスを利用しています。
インフラであり、私たちの生活に必要なガスに関して今回は説明していきます。

そもそもガスとはなんなのかというと、日本では2種類あり一つは都市ガス、もう一つはLPガス(プロパンガス)です。
都市ガスはメタンを主成分とし、エタンやプロパンを含んだ液化天然ガスを言います。
一方LPガスはプロパン・プロピレンが主成分の液化石油ガスのことを言います。
前者に含まれるメタン・エタン・プロパンは無色無臭のガスであり、後者に含まれるプロピレンは無色だが、弱い不快臭がするそうです。
どちらのガスも着臭されていることから、ガス漏れなどが生じた場合には気が付けるように改良されたものが私たちの利用するガスとなっております。
2種類のガスは成分が違うことから、いくつか特徴的な違いがあります。
まず都市ガスは比重が小さいため、空気より軽く上に行くのですが、LPガスは比重が大きく空気より重いため下に行きます。
またLPガスは熱量が都市ガスより大きく、結果的に火力が強いと言えます。

日本はガス資源に乏しく、どちらのガスも輸入に頼っています。
天然ガスはオーストラリア・マレーシア・カタール・ロシアの順に輸入しており、石油ガスはアメリカ・オーストラリア・アラブ首長国連邦・カナダとなります。

2種類のガスはエリアによって使用できるものが変わり、主に都市部では都市ガス、それ以外がLPガスが主流となっています。
LPガスは供給方法がボンベを各所に設置し、それを随時交換することで供給されます。
一方都市ガスは埋設されているガス管を通して各所に供給されることから交換の作業はなく、ガス切れもありません。
そういった手間の分か、LPガスは都市ガスより高いと言われます。
ただし、都市ガスが利用できるエリアは都市部になりがちなので、一概にどちらが高いとは言えないかもしれません。
また、LPガスは都市ガスエリアでも導入が可能で火力が必要な設備を有した場所では利用されます。
例えば中華料理屋では火力が必要となるため導入するケースがあります。

どちらのガスであれ、私たちは通常の生活においても多くのガスを利用しています。
室内においては、、必要な各所に対してガス管を配管しガス供給を行います。
室内において最も使用される場所はやはりキッチンでしょう。
IHであれば関係ありませんが、現行の基準ではガス漏れ検知器を設置することが義務付けられています。
先の説明から都市ガスは天井付近に、LPガスは床付近に設置されます。
もしガス漏れが起きた時はとにかく窓を開けて避難してください。
電気機具を利用した換気設備を使うことで爆発の可能性もあるそうです。
どちらのガスも有害物質は含まれておりませんが、仮に不完全燃焼を起こすと一酸化炭素が発生する可能性がありますのでご注意ください。

昨今は世界情勢の影響でガス代が上がっており、火力発電のエネルギーでもあることから電気代にも影響が及んでいます。
まさに私たちの生活に直接影響が出ているわけなのですが、エネルギーの乏しい日本は今回に限らず何か起きれば影響が出やすい環境です。
ガス・電気の安定供給は世界情勢の安定と密接に関係しているため、価格増減から目が離せません。

では、また。

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