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恐怖は何も生まない

こんにちは。

前職で勤めていた時に、著名な建築家の先生とたまたま仕事をするタイミングがありました。
当時私はまだ2、3年目で上司と一緒に仕事に取り組んでいたのですが、打合せを兼ねて3人で食事をする機会がありました。
その時の話してくれた内容がとても印象的だったので紹介したいと思います。

話の流れは忘れてしまったのですが、話題がギャンブルに及びました。
3人ともギャンブルをやらないのですが、先生は仮にギャンブルをやってもきっと勝つだろうと言うのです。
理由を尋ねたところ、負けるのが怖くないからだと言うのです。
さらに勝ちたいという欲もないからね、と。
結局のところ恐怖心は判断を鈍らせるし、過度な期待も心を惑わせる、それを排除出来れば大きな勝ちもないかもしれないが、負けることはない。
それを普段から心掛けて仕事しているよ、と。
ギャンブルであればその話を理解出来ますが、普段の生活・仕事においてそれを実行出来る方はどの程度いるでしょうか。

当時勤めていた会社は、どんなに控えめに言っても暗黒ブラック勤務体制であり、今で言えばパワハラ・モラハラが溢れんばかりのやり取りが平気で行われていました。
今はだいぶ改善したと聞いておます笑
正直そんな中でも楽しめて仕事が出来ていたので、当時は特別嫌気が指すことも少なかったのですが、それでも失敗して罵倒される怖さや、どうにか誰かが上手いことやってほしいと根拠もなく期待する場面は多かったように思います。

私は先生の話を聞いて、脳天を打たれたような気持ちになりました。
もちろんこれでギャンブルに勝てると確信したわけではなく、そのように心掛ければ多くのことに納得しながら生活出来るのではないかと思ったからです。
正直恐怖をなくすということはなかなか出来ません。
なので、他人に対して恐怖を与えるようなことはなくしていこうと思いました。
また、恐怖を与えてこようとする人とは距離を置くことにもしました。
そして根拠のない期待もしなくなりました。
個人的な感想ではありますが、そのことを心掛けてからは気持ちが自由になったように思います。
恐怖することは未だにたくさんありますが、以前に比べれば落ち着いて物事にあたれるようになった気がします。
落ち着いて物事にあたれると、やはりというべきなのか最終的には上手くいくことが増えます。
上手くいけば当然嬉しかったり楽しかったりしますので、気持ち的な負担は減り、良い循環が出来たなと感じております。

そうは言っても世の中そんな綺麗事だけでは上手くいかないことだらけですが、身近な人の恐怖が無くなれば、ご自身にも何か良い結果が訪れるかもしれません。
期待せずに試して見てはいかがでしょうか。

では、また。

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