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生活の建築知識.24

おはようございます。

家のメンテナンスは大事だと聞くことはあるかと思います。
軽微で自身でも行える内容であればホームセンターなどを活用して実施が出来ると思います。
しかし、ある程度の規模や内容によっては工事を依頼しなければならない場合があります。
そのような時にどこにお願いをすべきかご存知でない方が結構いるのではないかと思います。
今回はメンテナンスをするために工事を依頼する際、どこに依頼すれば良いかを説明していきます。

各工事業者

まず思いつくのが、内容に応じた各工事業者に依頼することです。
例えば、外壁塗装をしたいとなった場合は塗装業者となります。
他にもユニットバスを入れ替えたいなら衛生設備業者と考えることが出来ます。
このように、直接工事業者にお願いすることは実際可能です。
業者によって出来る内容が異なることもありますが、直接工事業者に依頼するとメリットがあります。
それは工事金額が安く済む可能性があります。
間を仲介する業者が入らないことで、その諸経費などがなくて良くなるからです。
しかしデメリットもあり、工事の内容がしっかり説明されない可能性があります。
営業担当など体制が整った業者であれば問題ないかもしれませんが、職人ばかりの業者ですと説明が丁寧ではないことも考えられます。
もちろん嘘を言うのは論外ですが、嘘でなくてもしっかり内容が伝わらず、わかりづらいと思ってしまう可能性があります。
また、工事業者自体を選ぶ基準がわかりづらいかと思います。
値段・品質・評判とWebで検索は出来るかもしれませんが、ほぼ何も知らない業者であることには変わりなく、安くない工事を依頼することに抵抗感が発生してしまうかもしれません。
さらに内容によっては一社では完結しない場合があり、手配自体は工事業者で行うとしても複数の業者が出入りするが管理されないケースも考えられます。
もし内容もしっかり伝わっていないと、複数の業者が出入りするものの何を行なっているかわからず不安になってしまうかもしれません。

ホームセンターなど

最近はホームセンターなどで工事依頼が出来るケースがあります。
特に設備類の入れ替えなどであれば、設備機器を販売している側に窓口があったりしますので、割と気軽に相談が出来るかと思います。
直接工事業者とやり取りすることはなく、一式でお願いする形となりますので手間の面でも負担が少なくなるかと思います。
また、内容説明が不明瞭だということも考えられづらいと思います。
あまりデメリットがないようにも思いますが、想像も含めて挙げるとすると、内容にバリエーションが少ないかと思います。
あくまで取扱のあるサービス・商品でのみ工事依頼が可能で、内容が特殊であったり煩雑になると請負ってもらえないかもしれません。
また、機能面などは考慮してくれると思いますが意匠面ではあまり提案がなく、あくまでクライアント主導でデザインをしなければいけないと思います。
これに関しては、各工事業者でも当てはまるかもしれません。

工務店・メンテナンス会社

こちらであれば、ほぼどんな内容であっても対応が可能です。
内容に対して個別に業者を探す手間はなくなり、各工程に対しても管理が入ります。
また、内容説明も行われますので実際にどのような工事が行われているかも理解しやすくなると思います。
意匠面に関してはクライアント主導であることは変わらないかもしれませんが、多くのバリエーションを提示することが可能となり、選択肢が増えることでしょう。
デメリットとしては説明や管理が充実する分、諸経費が見込まれ全体金額は高くなる傾向があります。
また、工事業者選定と同様に選ぶ基準がわかりづらいでしょう。
知名度のある会社であれば安心感は得やすいかもしれません。
もちろんその場合は、広告を含む営業に力を入れているので、その諸経費も見込まれているのでさらに金額が高くなる傾向があります。

設計会社

メンテナンスだと設計会社からすればやることあまりなく、さらに実際に施工をするのは工務店のような施工業者が行うことになると思いますので、工事に対しては間接的な依頼となります。
しかし、意匠まで含めた詳細な説明や提案が可能となり意匠性を高めること前提のメンテナンスをご検討の際は非常に有利です。
デメリットとして、工事費とは別に設計費がかかることです。
どこに依頼すべきか選定に手間がかかりますが、設計会社ですと成果物が一般の方でもわかりやすいので難しさは多少軽減するかもしれません。
施工自体はまた別の会社に依頼することになれば、設計会社と付き合いのある会社をおすすめされると思いますので、選定の自由度が下がるかもしれませんが、逆に探す手間もなくなるかもしれませんね。


設計・施工会社

こちらは設計会社・工務店・メンテナンス会社も含まれ、設計部門もしくは施工部門をどちらも整えていれば一社で全て対応が可能です。
大手になるほど一括で対応可能となり、多くの手間を軽減出来るはずです。
デメリットはやはり金額面となり、多くのサービスを提供出来る体制が整っている分、諸経費は比較的高いと考えられます。


実際は今回の説明がメンテナンスに限らず、物件取得のための建築工事など全般に当てはまります。
これだけWebで情報収集しやすくなった現在でも、どこに依頼すべきかは悩ましいのが実情だと思います。
理想としては、知人に建築関係の人がいればまず相談することをおすすめします。
そう都合良く身近にはいないかもしれませんが、知人の知人くらいならいるかもしれませんので、一度選ぶ基準を聞けると探す作業がイメージしやすいかもしれません。
なんにせよ高い買い物となることは間違いありませんので、他にも情報収集して頂き慎重に選んでもらえると良い判断が出来るのではないかと思います。

では、また。

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