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片想い相手の彼女を奪う映画を見てきた

また映画の話です。久しぶりに見たい映画があり、見に行ったら想像以上に面白かった!見終わった後劇中の歌を聞きまくったりと洗脳されまくっています。(※今回もネタバレはしません)

青春映画や恋愛映画が苦手な人には特におすすめしたいです。私だけが彼を好きでも、入り込めないなら好きな人の好きな人を奪えばいい。自分の心情の大胆かつ不敵な作品。

「ひらいて」について

2021年製作/121分/PG12/日本
配給:ショウゲート


・あらすじ

明るく成績優秀で校内では人気者の愛は、同じクラスのたとえに片思いをしている。目立たず、教室でもひっそりと過ごす地味なタイプのたとえは、どこか人と関わりを持つことを避けているように見え、愛はなかなか近づけずにいた。そんなたとえが誰かからの手紙を大事そうに読んでいる姿を偶然目撃した愛は、ある夜、悪友たちと学校に忍び込んだ際、その手紙を盗んでしまう。手紙は、糖尿病の持病を抱える陰気な少女・美雪からのものだった。学校でも目立たない美雪とたとえが密かに交際していることを知った愛の思いは乱れるが、その気持ちを隠して美雪に近づく。そこから愛と美雪、たとえの三角関係が始まるが……。(映画.comより抜粋)




・映画に関して

元々劇中に入っている愛ちゃんたちが学校祭で使用している楽曲が公開前に櫻坂46の楽曲なんじゃないかと話題になりましたが、実際は本作のプロデューサーである杉田浩光の娘や制作スタッフ、その友人、兄弟を含めた4名の方が歌唱していると発表があり、アイドルオタクの私も大変驚きましたね。本当に櫻坂の楽曲に似ている部分もあるので(笑)

MVでは映画の本編映像も使用されており、出演している山田さん、作間さん、芋生さんらの姿も確認できます。短い曲ですがすごく透き通る歌声なので合わせておすすめです!


また、自分が本作を見る前に個人的に好きな映画紹介を行っているYouTuberの方が紹介しており、その方の映画紹介や考察も深いので見る前にあえて動画を見ました。そのため、ある程度知っている状態で行きましたが私は楽しめました!解釈なども深く考えたいため何も考えず空っぽで見たいという方は見ない方がいいかもしれません!

ただし、この方も述べていますが、劇中ではこういった解釈だよとは述べていないのであくまで劇中を通しての私なりの考察と述べているので、参考程度にしていただければよいのではないでしょうか。そこは十分ご注意くださいね。ちなみに私も今回この方の考察を参考に自分の考察も併せてお話ししていきます。



・感想

主人公の愛ちゃんに関して共感を出来る人は少ないと思いました。というのも愛ちゃんはとても陽気であり成績優秀で校内では人気者。尚且つ美人。まぁ、欠点のつけ所が見当たらない。ただ、そんな彼女が故というのだろうか、成功や羨望を経験した彼女であるからこそ、他者への羨望や執着を持ってしまうある意味人間なら持ってしまう思いへの果てしなさの表現が片思い相手の彼女を奪ってしまおうという結果になっているのかなと感じた。ただ、ここで共感しづらいといったのは愛ちゃん自身があまりにも好きな人への行動が利己的であり傲慢さが見えるからだ。そもそも冷静に考えて好きな人の好きな人を奪えば万事解決なんてまず思いつかないよね(笑)けれどそんな経験をしたことがない愛ちゃんだからこその行動の裏返しとは思う。(最初の頃は特に) 更に愛ちゃん自身の「意思」や「らしさ」が見えないこと。これに限ります。愛ちゃんで言えば、片思い相手のたとえくんに彼女の美雪ちゃんと情事をしたことを言うのだが「噓ついてる」と言われしまうシーンがある。言ってる内容に対して嘘と言っているのではなく、愛ちゃんが明るく陽気にいる人に周りから見えるが実のところ周りに自分が合わせてしまっている人間であるという意味で嘘と言われてしまう。愛ちゃん自身の明確な意思や思いが見えないからこそたとえくんには「嘘」と思われたのだろう。(ちなみにここで愛ちゃんがそういう人間だと気づいているかは分からないが)学校では優秀な生徒を演じ、悪友とは悪いつれとして演じているなど。「型」を変えて周りと合せている。なので劇中で父親にバースデーカードを書くときがあり「ありがとう」の一言。そしてまたとあるなんでもない日に書く機会があるのだが愛ちゃんは何も書けずに終わってしまうシーンがある。なぜならなんでもない日の形を知らないからである。だって知らない人でも書こうと思えばそれっぽく書けばいいはずなのに愛ちゃんには書けなかった。才能もルックスも誰もが欲するすべてを持っているの愛ちゃんなのにたとえくんの恋人美雪ちゃんに近づき、次第に「嫉妬」が「憧れ」の感情へと変わっていくように見て取れた。ただ、ここでプラスして自分の解釈を述べるならそんな合わせてしまう愛ちゃんがクローズアップされ、たとえくんや美雪ちゃんが良い人間の様に見えるのだが、この二人も愛ちゃん同様何かが足りないように思えてしまった。父に対して自身の思いの強さを伝えることに迷うことや、好きな思いがあるのにその熱意や行動を我慢してしまうことなど私からすれば三人とも同じように見え、愛ちゃんが持っていない部分をたとえくんたちが持っており、美雪ちゃん方が持っていないものを愛ちゃんは持っている。(劇中だとたとえくんの代わりに愛ちゃんがある相手に怒りの一撃お見舞いするとことか) そのように私は見受けられました。また、個人的にある場面から劇中の色が全体的に暗くなっているように感じたのですが気のせいなんでしょうかね??だれか共感してくれる人いませんかね。カメラを定点で置くところも個人的には好きに見せかたでした。


端から見ると何度も言うように愛ちゃんがおかしいように見えてしまうが自分だって仕事やプライベートではその型の自分がいて、それぞれ備えている部分、不足している部分がある。要はそれ対してどう向き合うかだと私は思う。それが高校生の段階では大人より考えるのが難しいとは思う。そんな経験をしていた私たちがそんな経験を忘れてしまっているからこそそういった向き合い方にもう一度気づかせてくれる良い機会だったと私は感じましたね。


・キャスト

今回の収穫はそんな素晴らしい作品のキャストの方を知れたことも大きかったです。個人的に主人公の愛ちゃんを演じた山田杏奈さんが本当に凄かった!嫉妬などの表現の細部までが余すところなく表現されており、目力すんごいの(笑)こんなに難しい作品をよく演じているなと感じましたね。もう一つ上演されている観たい作品があるのですがそれにもヒロインで出ていて(嬉しいー!!!)と脳死しております。「ひらいて」を見ていなかったら気付かなかったです。。

片思い相手のたとえくん役の子見たことないなと思って調べたら、ジャニーズの方だったんですね。あの落ち着きはらう佇まいと雰囲気が原作のたとえくんを知らないなのに「実写になったらこんな容姿だよな」と勝手に感動してました。

美雪ちゃん役を演じていた時の芋生さんのイメージが強くネットで見た違う姿に違ったお綺麗さがあるぅうとびっくり!


とりあえず、山田杏奈ちゃんに首ったけなので次回は

これ見に行く!「彼女の好きなものは」

神尾君出てるし!

お付き合いいただきありがとうございました。

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