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2021年1月〜3月の撮影実績

昨年に引き続き今年も動画撮影や配信のサポートを行なっている。もう4月も中旬だけど、1月から3月までの撮影実績をレポート。

1月30日、能楽堂での収録

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京都で最も古い大江能楽堂(築113年)にて弦楽器とフルートの演奏撮影。大江能楽堂の紹介やインタビューも含めかなり盛りだくさんの内容となった。

照明は会場に備え付けのスポットを使用。その際、舞台とその他の明暗差が非常に大きくなるため、カメラはダイナミックレンジの広いLogガンマでの撮影を行なった。

明暗差・輝度差の激しい撮影環境の場合、カメラで用意されている通常のピクチャープロファイルではシャドウかハイライトのどちらかが犠牲になってしまう(動画の場合は特に)。しかしLog撮影であれば、背景の鏡板が黒つぶれするのを回避しつつ、演者の肌が白飛びするのも防げた。

動画は武満徹「ヴォイス」冒頭から少しだけ。当日は寒波により会場があまりに寒かったためやむなくストーブを使用。そのためその音が少し入っている。

主な使用機材は以下の通り。

マイク......DPA4090×2、KSM137 stereo pair、RODE Wireless Go×2

カメラ......LUMIX S1、LUMIX S5、LUMIX GH5S

レンズ......SIGMA 35mm F2、SIGMA 24-70mm F2.8、Panasonic 70-200mm F4

シグマの新製品、Iシリーズの35mm F2はとても良かった。暗い能楽堂でもカメラの感度を上げなくて済んだ。

2月13日、秋篠音楽堂での演奏会撮影と写真撮影

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地元奈良で撮影。今回はリハーサル中の写真撮影もご依頼いただいた。撮影枚数は1200枚ほど。その中から50枚を選んでRAW現像、データ納品。動画はシンプルな2カメ構成。(プラス予備1台)

リハーサル時の写真撮影ではSIGMA 105mm Macro ArtとSIGMA Iシリーズの65mm F2が大活躍。SIGMAのキリッとした描写はやっぱりクセになる。それでいてどこか翳りがあるような描写で自分の好みと一致する。35mmも良かったけど65mmはよりシグマらしいシャープさ。Iシリーズ全部揃えたくなってきている...。

2月19日、オンライン配信の立ち合い、機材監督

2月19日、京都の吉田山荘にて能楽師の方がオンライン配信を実施。撮影機材・配信機材一式は昨年の夏にご相談いただいてすでにご購入済み。今回は機材のセッティング確認と問題が起きた時の対応を行う監督として立ち合い。

せっかく良い音質、画質で配信されていても映像の色味と露出、コントラストが違うとどうしても違和感がつきまとう。その点、今回は同じカメラと同じメーカーのレンズで複数台揃えていたため、色味やコントラストはぴったり一致した。使用機材はLUMIX G8とOlympusのズームレンズの組み合わせ。

音声トラブルが少し発生したけどモニタリングをしながら対処した。細かなノイズや音量の調整にモニターヘッドフォンは必須。


3月28日、大江能楽堂でのコンサート撮影

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1月と同じ出演者、同じ会場で演奏会の撮影。1月と曲目は違っていたので、事前にスコアをチェックしカメラワークもある程度考えておく。今回はシンプルな2カメ構成でご依頼いただいた。前回と同じくLog撮影を行なった。

動画はモーツァルト「フルート四重奏曲」ニ長調 第3楽章の最後から。

マイクはDPA4090のペアがメイン。4090はDPAのマイクとしては最も安いが、音質は大変良好。癖がなくフラットなので編集もしやすい。立奏のフルートソロ用にはLewittのLCT340を使用。いずれも色はブラックでペンシルタイプなのでコンサートで目立つことなく使える。

演奏会は客席との関係で機材を置く場所に制限があるため、特にカメラの場合はズームレンズの使用が圧倒的に便利。今回はS5のキットレンズLUMIX 20-60mm F3.5-5.6と望遠ズームのLUMIX 70-200m F4を使用。

ちなみに、LUMIX 70-200mm F4は望遠側でピントを合わせて広角にズームアウトしてもピント位置が変わらない。そして再び望遠にズームインして戻しても元のピント位置のまま。こういうレンズは動画撮影において非常に扱いやすい。あと、ズームしても鏡胴の長さが変わらないインナーズーム機構のおかげで操作性も優れている。ライカのお墨付きもあり描写はもちろん良い。値段が高いなりにとてもよく考えられて設計されている。お気に入りのレンズ。


2021年 4月現在、映像配信サポート(主にライブ配信に関する)は以下の 4つをご用意。単体、もしくは組み合わせてご利用可能です。これとは別に演奏会の動画撮影依頼も多くいただいており、演奏会撮影に関しては別途お問い合わせください。

A. 機材選定のサポート…15,000円

B. 機材の接続、取り扱い、詳細設定方法のサポート…20,000円

C. 配信当日の機材準備・設定・配信終了まで立ち合い 40,000円〜(交通費別)

D. 配信・収録オールインワンパッケージ 100,000円〜(交通費別)

*Cはカメラやマイク、その他機材の有料貸し出しも別途行っています。

サポートのご依頼、お問い合わせはコンタクトページからお願いします。


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