中田麦

マリンバ奏者。映像制作者。音楽や映像のこと、日々の雑感を書きます。お仕事のご依頼・お問…

中田麦

マリンバ奏者。映像制作者。音楽や映像のこと、日々の雑感を書きます。お仕事のご依頼・お問い合わせはhttps://bakunakata.com/contact/にて承っています。https://www.youtube.com/c/BAKUNAKATA

最近の記事

SIGMA Iシリーズで撮る映像

先月、YouTubeにバルトーク(1881-1945)作曲「フーガ」の映像を公開した。 この映像はLUMIXのSシリーズカメラ3台、SIGMAのIシリーズレンズ3本で撮影した。今回は映像製作者の"眼"であるレンズ、SIGMA Iシリーズについて自分が感じている魅力と使用感を書いてみる。 撮影機材まずは使用した撮影機材について。3台のカメラとレンズ、4本のマイク、2灯の照明で撮影・録音。 採用テイクを1本撮ってからその音源に被せて再び撮影。(90mm F2.8を使用)これ

    • 2021年1月〜3月の撮影実績

      昨年に引き続き今年も動画撮影や配信のサポートを行なっている。もう4月も中旬だけど、1月から3月までの撮影実績をレポート。 1月30日、能楽堂での収録 京都で最も古い大江能楽堂(築113年)にて弦楽器とフルートの演奏撮影。大江能楽堂の紹介やインタビューも含めかなり盛りだくさんの内容となった。 照明は会場に備え付けのスポットを使用。その際、舞台とその他の明暗差が非常に大きくなるため、カメラはダイナミックレンジの広いLogガンマでの撮影を行なった。 明暗差・輝度差の激しい撮

      • 【動画配信サポート】お客様からいただいたご感想 3

        2020年5月から開始した「動画配信サポート」は機材選定から配信立ち会い、動画撮影&編集に至るまで、現在も複数のご相談をいただいている。今日はサポートを終えたお客様に感想を書いていただいたのでご紹介する。最新のサポート実績についてはこちらから。 トリオのライブ配信のためのリモートサポート(朴様より)私はオンライン配信を一度見学したことがあった程度で、ほとんど初心者でした。中田さんは、説明がとても丁寧で適確です。初心者の私でも理解しやすく、機材のこと、オンライン配信のこと、随

        • SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACROの解像力と音楽

          「これは買って試さなあかんやつや」 2020年12月にカメラのレンズを買った。シグマのフルサイズミラーレスカメラ用のマクロレンズ、105mm F2.8 DG DN MACRO ARTだ。このレンズをしばらく使ってみて、写真や映像についてだけでなく、音楽や自分の演奏について思うこと、気づいたことがあった。 このレンズを買おうと思ったのは公式ページのナスとピーマンの作例を見たから。ナスとピーマンは、写真であるということがにわかに信じられないぐらい瑞々しく、モニターを介して見て

        SIGMA Iシリーズで撮る映像

          昨年11月、12月の配信・映像制作実績

          以下は昨年11月から12月にかけて行なった配信・映像制作の実績報告。 音楽家のための機材選定 2件1件は普段の練習を録音、撮影するための機材選定。もう1件はオンライン配信のための機材選定。いずれも文化庁の支援事業に申請して購入されるもので、一つの機材につき予算10万円以内におさめるという制限がある。選定した機材は自分で購入して使用しているものや過去に使ったことのあるものがほとんどなので自信を持ってお勧めしている。 コンデンサーマイクはステレオペア希望の場合、10万円以内と

          昨年11月、12月の配信・映像制作実績

          【動画配信サポート】お客様からいただいたご感想 2

          2020年5月から開始した「動画配信サポート」は現在も複数のご相談をいただいている。今日はサポートを終えたお客様に感想を書いていただいたのでご紹介する。最新のサポート実績についてはこちらから。 アンサンブルコンサートの動画撮影&編集フルート、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、ナレーションによるアンサンブルコンサートの撮影と編集。動画公開日まで撮影から2日という非常にタイトなスケジュールだったけれど、急ピッチで編集を行い動画を納品。映像サンプルはこちら。 ヴァイオリン奏者 木下

          【動画配信サポート】お客様からいただいたご感想 2

          9月、10月の配信・映像制作実績

          今回は2ヶ月分をまとめて報告。 大阪のサロンで演劇収録一人芝居+ピアノ伴奏というコンパクトな編成に4カメ構成で臨んだ。大阪のサロンで撮影。動画の有料公開が収録後すぐだったので、編集の手間を省くためにATEM Mini Proを使用。あらかじめカメラの露出設定や音声バランスは追い込んでおいたのと、スイッチング箇所を決めてもらっていたのでスムーズに公開までいけた。4台ともLUMIXのカメラとパナライカのレンズで統一したので色味がバッチリあった。使用した主な機材は以下のもの。

          9月、10月の配信・映像制作実績

          【動画配信サポート】お客様からいただいたご感想

          今年の5月から開始した「動画配信サポート」は現在も複数のご相談をいただいている。今日はサポートを終えたお二人に感想を書いていただいたのでご紹介する。これまでのサポート実績についてはこちらから。 能の素謡、立花、鼎談zoom配信 (A様より) 立花と素謡の配信公演でお世話になりました。 機材選定の助言・相談と、公演当日の立ち会いを依頼しました。 ネットにあふれる配信のノウハウは、多くはゲーム実況のものばかりで、 演奏や実演の個人配信に関する参考記事がなかなかありませんでした。

          【動画配信サポート】お客様からいただいたご感想

          8月の配信、映像制作サポート実績

          8月ももう終わってしまう。以下は8月に行った配信・映像制作サポート実績。お客様からいただいたご感想はこちら。 能の素謡、立花、鼎談zoom配信の立ち合いサポート鼎談ではZOOM H5にRODE Wireless Goを3セット接続。H5にはミキサー機能が内蔵されているので音の定位を細かく設定できた。まさかのカメラマンまですることになり大変だった。カメラはLUMIX G8三台を主催者が用意。レンズはOlympus 12-40mm F2.8を2つ、Olympus 40-150m

          8月の配信、映像制作サポート実績

          7月の映像配信サポート実績

          2020年7月に実施した映像配信に関するサポート実施メモ。主に機材選定と設定方法のサポートがメイン。現在進行中のものも含める。 1.ヨガ教室......配信用PC、カメラ、レンズ、その他機材の選定と詳細設定をサポート。ビデオ通話も使用してOBSの細かな設定や各種ご要望に対応。 2.能公演......主にカメラの選定、その他機材も少し。配信当日の立ち合いもあり。 3.ピアノコンサート......各編成に応じたコンサート配信のための機材選定。マイクなど音響機材をメインに最高

          7月の映像配信サポート実績

          隙間

          音楽も生活も、隙間がない。 つめて練習をする、というのは文字通り詰めていく作業のことで、知らず知らずに音楽の隙間を無くしていく。息ができなくなる。 純度や精度を上げることでだんだん身動きがとれなくなっていくのはよくあることで、本番前に神経質になる時はこの状態にある。 生活はどうか。時間のことを考えずにいられる時間があまりない。何もせずただ何かを待つという空白の時間も減ってきた。 隙間に生まれた時間を無駄にせず、生産的なことをしようと時間を切り分けている。もしくは条件反

          思考のねばり

          滑らかで引っ掛かりのない言葉がさらさらと流れていく。受けとる側には何も変化は起こらない。もはやそういう言葉はそういうものとして受け流す術を身につけている。 考えるという行為が以前に比べて希薄になってきている。言葉も音楽もさらっとしていて物足りない。滑らかさとスマートさが優先されているように思えてならない。 正面から問題に取り組んで考える時間が不可欠だ。他人の言葉にせよ自分の言葉にせよ何か引っ掛かりのある言葉が変化を起こす。問題が立ち上がりそれについて考える時間が生まれる。

          思考のねばり

          シンプルに、気楽に

          このノートはピアニスト崔理英のブログに寄稿した「これであなたも演奏の生配信ができる!必要機材をレベル別に徹底紹介」のあとがきです。 当該記事を読んで参考になったという方は、 ・このnoteを購入(1,000円に設定させていただいております) もしくは ・サポートをする ボタンから(このnoteの一番下にあります。金額は自由です) という形で、サポートいただけましたら幸いです。 映像やカメラについて興味を持つようになったのは、7年前に知人の映像作家に撮影してもらったのが

          シンプルに、気楽に