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お題メーカーより:気を失う(気持ちはR18)

ワンクッション!





「…んん」
何回も達した赤い目の彼の視界がぼんやりしていた。
「うぅ…」
唸ったりなど言葉にならない台詞を繰り返す様子を見てダニエルは心配していた。
「大丈夫ですか?すみません、やり過ぎてしまったようで…」
「あ、えっ、と…」
なんとか言葉を紡ぎたいテオ。
「せん、ぱい…ごめん…なさ――」
頭に制止をされたのか、そのままベッドにうつ伏せで倒れ込むように気を失った。
「…全くどこまで気を使えばいいのやら」
テオの下半身から白濁液が流れたままだ。先程まで狂うように鳴いていた後輩を思い出し、少しばかりいたたまれない気持ちになった。
薬などは使用していない。ただ言葉で執拗に攻めながら激しく扱いたり、弱点を舐めたりしていただけだ。
だいぶ"真夜中の開発"が進んでいるとは言え、体力の限界までやらせてしまったのは彼にとって良くなかった、と流石のダニエルも反省した。

(貴方は限界を知りながら言わない人ですからね…。昔の俺に似てしまったんでしょうか…)
フェルモという魔族はまさにかつてのダニエル、もといクロウそのものだとダニエルは感じている。
(ともかく明日の仕事は、俺だけで行きますかね)
そう思いながらテオにきちんと毛布をかけ、ダニエルも眠った。

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