2024年7月16日フィンランド1人旅 【サーリセルカ→ヘルシンキ】
7:30に起床。
ずっと日は登ってるから白夜を見逃したわけではないんだけど見逃した気分になる。物凄く後悔する。
確か7:00から朝食だったよなと思い着替えて移動すると既に人がたくさんいた。
朝食ビュッフェがほとんど美味い。肉しか食ってない。けど、一つ食い方が分からなくて不味いのがあった。なんだこれ。味しないお粥みたい。
残すわけにはいかないと思い、ヨーグルトに入れるソースみたいなのぶち込んで無理矢理食べた。
満腹になってタバコを吸ってから部屋に戻る。
歩くたびに痛かった足指のマメが膨れ上がってた。やってる感あるな、と感心してしまった。
受付の人にロヴァニエミに戻るバスの時刻表を聞く。1日3便。もしくは早朝に1便あったかもしれない。
最終の16:00以降のバスに乗ろうと思った。
とりあえずまだ午前中。何するかなと雑誌を眺める。この村の近くに国立公園があって、山みたいになってるらしい。
そんじゃそこに時間潰しがてら行くか〜!
荷物を全部背負って山に向かう。
山というか、高い丘みたいなものだ。村を抜けたところにある橋を渡る。目標は村から見えた頂上まで。
林の中をひた歩き、なんとなく矢印に沿って行く。空気がすごく綺麗。いや詳しいわけではないんだけど、周りの木々の雰囲気とか、そういうバイアスみたいなのもかかったからか、綺麗な空気を吸ってる気分で歩く。
矢印に沿って歩いてみる。ふと顔を上げるとトナカイがいた。急に目の前に見えた、ジッと動かないトナカイの姿が凄く神秘的なモノに近付いた感覚になった。
カメラのシャッターを切り、先を歩く。
山道を登っては降ってを繰り返す。途中、歩いてる感覚が変わった。足の指のマメが潰れた。
ここまでくればもう関係ない。その状態でも先を歩く。森の中をひた歩き、やがて見晴らしのいい場所に辿り着いた。
振り返ると村の周辺、向こう側の山?丘?が見えてくる。そのまま歩き続けた。物凄く疲れて、喉も乾いた。帰ったら絶対すぐにラーメンを食いに行くと誓いを立てながら先を進む。
登り始めて1時間半。山頂に到着した。
自分が今いる所が、飛行機から見える景色の次に高い位置から見晴らせる場所だった。
達成感と景観の良さが合わさり荷物をその場に置き、体を思いっきり伸ばした。
めちゃくちゃ気持ち良い。
山頂の360度を楽しみ、写真を撮ったりしてくつろいだ。まばらにいる人も景観を楽しんでる。
周りを眺めてて発見した。トナカイの群れだった。
いるじゃん!森の中にいると思った!と思いながらそちらに近付いたのだけど、あまり近付いちゃいけない気がした。邪魔しちゃいけないというか。縄張りともまた違うような。
あまり邪魔にならない位置から写真を撮った。
よく見ると別の丘にも集まっている。
離れたところからずっとその景色を眺めていた。
ヒィヒィ言いながら山を降り、泊まっていたホテルに到着する。バスまでの時間があと1時間半ぐらいあったので、時間を潰すのにホテルに併設されたコンビニで酒を買い外で一気に飲む。死ぬほど美味かった。というかそこで初めて買った酒が美味すぎた。そこから更にもう一本飲み、先に買ったやつをまた飲む。このビールめちゃくちゃ美味い。
ビールを飲んでる間もトナカイは普通に街の中をうろうろしていた。
こんなに共生されてると思わなかったなー。
そんなこんなでバスの時間になり、ロヴァニエミに戻る。
バスに乗った瞬間寝てしまって、気付いたら駅に到着していた。しまった。これから寝台列車に乗るのにがっつり寝てしまった。
全然眠くないまま、12時間かかる電車に乗る。
寝台列車列車と言っても、席はエコノミーを取っていた。普通の座席だ。ベッドはその倍ぐらいの値段がかかる。値段の高さに日和ったのもあるけど、どうしてもやりたいこともあった。寝台列車のレストラン部で酒を飲みたかった。
12時間あるんだからもうちょい待とうと思い、席に着いて、日記を書く。
ある程度書き進めてからいざ酒を飲みに移動した。
レストラン車両。ここでパスタやパン、ビール含めたビールが頼める。
とりあえずビールをオーダーする。受付の人が陽気な人で思わずこっちも笑ってしまう。ビールを受け取り、カウンターに座り、暗くなってきた空を眺める。
南に移動するだけで、同じ時間でもこんなに変わるのか。寝台列車のカウンターから、夜明け前みたいな空をツマミに酒を飲む。
ふと、受付の人に
みんなタバコはどうしてるの?と聞いてみた。
大体は歯タバコを噛んでるよ。あとこの電車は数分泊まるからその間にタバコを吸ってる。
みたいなこと言ってたと思う。
電車が止まりそうになった時にこっち来い!みたいに外に案内してくれた。
キンと冷えた空気、薄暗い駅のホーム、寝台列車から降りて吸うタバコはマジで美味い。
自分達と同じタイミングで2人降りてきて、言葉はわからないけどホームで円になってタバコを吸った。
物凄く素敵な雰囲気だから写真を撮ってもいい?
と伝える3人は快諾してくれた。
いざカメラを構えると1人は照れて電柱に隠れるフリをしておどけてるところを笑いあった。写真を撮る。1枚だけ。この時間だけで一つ映画が出来そう。
灰皿を探そうとするも、一緒に吸ってたみんな普通にその場で捨てたり、線路に投げ捨ててた。オメーらかよ線路汚してんの!
やっちゃえ!みたいな顔でこっちを見てたから俺も線路に投げた。
列車が動き出すと同時にレストラン部分も一旦休み。
席に戻ると俺の席に人が座ってた。隣の席を取った人が窓際に座ってたらしい。全然ザラにある。めちゃくちゃカラダがデカい。声をかけてどいてもらった。
そこからまた日記を書き進め4:00頃。さすがにちょっと寝なきゃと思って就寝。思ったよりすんなり寝れた。
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