2024年7月15日フィンランド一人旅【ロヴァニエミ→サーリセルカ】
7日目
次の街であるロヴァニエミはサンタクロース村が有名な場所だ。けど、正直あまり興味がなく、そこで乗り換えてバスに乗るサーリセルカの方が行きたかった。
ロヴァニエミまで寝台列車で走る(サンタクロース列車みたいに言うらしい)。
その間、何度も寝て起きてを繰り返した。アイマスクをデコに付けたまま到着したロヴァニエミ。
街に降りた瞬間の第一印象。別にこの街好きではないなと思った。
何がというわけではないんだけど、特にグッとくることがない。ど田舎だったからってのもあるかもしれないけど。
降りて次の行程を決める。電車内だと全くそう言う気にならなくて、降りて店に入って決めようと思った。電車を降りると、駅に併設されたピザ屋があった。まぁ一旦調べてみようと思ったら、結構離れてたり、あったとしてもピザ屋だった。
オッケーわかったここに入れって意味だなと、併設されたピザ屋に入る。ロヴァニエミって名前のピザがあったからそれをオーダーする。なんとなくレジの流れが分かってきたので、イエスとノーとキートスでやり切れるようになった。キートスとはフィンランド語でありがとうという意味だ。最も耳にする言葉でもある。
テーブルに座り、この街を練り歩くか、それともサーリセルカに行くか迷う。
そうこうしてる内にピザ「ロヴァニエミ」が届いた。大体2900円くらい。まぁ美味い。
この日記であまり円安に触れて来なかったような気がするからこの機会に書く。
めちゃくちゃ高い。外食したら1食確実に2500円以上する。そこに飲み物なんて付けたら更に高くなる。
スーパーで500mlのコーラが400円以上する。自販機だと500円するかしないかぐらいする。スーパーなんかも気になって良く見るんだけど、特に野菜や果物は高い。高いけど美味い。野菜嫌いな俺でも食える。これに関しては観光バイアスではなく、単純に野菜自体が美味いのだ。
ビールも基本500ml缶で売ってて、ピンキリだけど400〜700円で売ってる。外で飲んだら1600円以上するからスーパーで買って飲みまくってる。こんなことをしてるから浮浪者に声を掛けられるのかもしれないけど。
全部高いかと言われるとそうでもない。ウィンナーやハムといったモノは安いし、スーパーで焼かれてるパンも安い。あと、ノーブランドみたいな扱いされてるジュースも割と安かったりする。結局高いけど、比較的にだ。
あと制汗剤や見出し並みを整えるモノを見たら男用のは日本とあまり変わらなかったりする。ビックリしたのは工具。工具は日本より安かった。電動インパクトとかグラインダーとか。クオリティはわからんけど、これは日本より安かった。勿論Amazonとか底値を探したら別の結果になるだろうけど、ホームセンターとかと比べての話。家電も見てみたいが家電量販店がまだ見つけられてないから、帰るまでに見つけたい。
とりあえずピザをゆっくり食べながら「地球の歩き方」を読んでると、次に入ってきたお客さんにクローズ!とスタッフが言っていた。どうやら店を閉じるらしい。まだ昼の12:00前だしそんなこと書いて無かったんだけどなと脇で聞きながら思う。とりあえずサーリセルカに行くかと思い、バス停に行く。この国はバス停に運行時間が表示されてないので、そこに止まってるバス運転手に話を聞く。と、どうやら11:45に出たらしい。その時11:55。ニアミス。次のバスは17:30とかだったかな。
そしたら観光地のサンタクロース村でも行くかと思いバスに乗ってタッチ決済すると弾かれた。オッケーそんじゃ辞めとくわ。すぐ引き下がる。なんとなく分かってきた。どうやらデカい会社のバスしか乗れないらしい。
そんな俺の挙動を見ていた、既にバスに乗ってたアジア人の方が、後ろの方から歩いて来た。
その人との問答は見てなかったけど、ちょっと間を置いて振り返ったらバスから降りてた。凄く分かるその気持ち。けど乗り方わからないでこんな北の地までどうやってきたんだ。この人はこの人で話を聞いたらおもしろそうな旅をしてそう。
あと4時間何しようかな、とりあえず近くのスーパーに行く。広い敷地内の中で街の人が弾き語りイベントをやってた。歩行者天国みたいなセットだったらイメージできるかも。敷地内には数店のマーケットあった。そこで賑わうおじちゃんおばちゃん達を横目にスーパーに行き、海外のモンスターを買った。500ml。510円ぐらい。
それを飲んで広場をぼーっと眺めたりマップで検索したりする。何もない。唯一驚いたのは、北極圏のすぐ近くにいたことだ。
そんな北にいたの!全然暑いんだけど!
が正直な感想。北極圏なんて凄いように感じるけど、意外にみんな半袖で過ごしてる。4月ぐらいの気温。そんなもんかーと思った。
周りを見てみると電動キックボードを隣に置いてその広場を俯瞰してる気怠げな女性と、後ろに、昼から酒飲んでるガラが悪いとまではいかない男3人。
どうせだったらと思い女の子に声をかけた。
この街で見どころはある?とか
デートだったらどこに行く?とか
そんな話をしたり質問されたら返したりしてた。
タバコ吸う?と聞くと噛み煙草なら!と返答。
日本のコンビニでも見たことはあったけど、実物を見たことがない。
これ、使ってみる?と渡されたモノが初めて見るには薬物感を感じてしまい、「これ合法?」と聞いてしまう。
いざ口に入れると物凄く痛い。メンソール強強。歯茎と唇に挟めるらしいが、痛すぎる。
これはヤバいね!と伝える。
サウナは?と聞いたら、そこら中にあるけど、ここから1番近いところはここ。
とオススメされたから感謝を述べ、写真を撮らせてもらいそこを後にした。
広場から歩いて10分ぐらい。市営のスイミングジムみたいな所だった。超絶ローカル。受付を済ませ、水着を借り、プールサイドに入った。THE市営のプール。日本人でここに入った人、俺が初めてなんじゃないか。
とりあえずプールに入って泳ぐ。久しぶりに25m泳いだら、徐々に深くなっていく作りだったらしくて、足が付かなくて溺れ掛けた。
その後、飛び込み台があったので小学生達に混ざって自分も飛び込む。跳ね返りに慣れなくて不恰好な飛び方をするも、めちゃくちゃ楽しい。スライダーもあったからそれも乗る。楽しい。全部楽しい。この時は、当時母ちゃんに連れられて行った平の市民プールを思い出して妙にエモーショナルになった。母ちゃん、俺は今、31歳になったのに北極圏下の海外の市民プールでこどもに混ざって遊んでるよ。
その後はサウナに入った。市民プール併設だからどんなもんよと思ったけど、結構しっかりしたサウナだった。
3セット目で、フィンランド人が入って来て、好きに使えって感じで水の入ったオケを渡された。
一応感謝を述べて、数回ロウリュし、また桶を渡した。現地の人はどうしてるのだろうか。
そのおっさん、1分事に水を4回掛けてた。うおぉ〜なるほどぉ〜と思いながらアツさに耐えた。途中、スイミングスクールの子ども達がサウナに入って来た。こんな熱くて平気なの?と思いながら、途中、中年ぐらいのおっさんが入って来て、ちょっとした会話をしてた。
水を浴びるシャワーが温水しかないので、軽くそれを浴び、プールサイドで外気浴する。
観光地でもない田舎の街の市民プール。
なんで俺ここにいるんだろと不思議な感覚になる。
ある程度体を冷ましたら、温水プールでオバチャン達とジャグジーに当たる。寝っ転がる所に網が張ってあって、そこに横になりながら丁度良い所にあたるジャグジーめちゃくちゃ気持ち良かったから日本でも導入してほしい。
一通り体験し尽くし、施設を出た後、写真を撮りながら近くのデパートへ向かう。
所謂ヨーカドー規模のデパート。色々見て回る。
H&Mなんかもあったから見てみる。割と日本と変わらないかも?ぐらいの値段だった。買わないけど。
スラッシャーのパーカーとかvansとかチラッと見てみるぐらいはしたけど何倍も高いって感じではなく、日本円からちょっと上乗せしたぐらいかもって感じだった。衣服関係の相場は悲劇的にヤバいって感じではない。
文房具は高かった。高かったと言ってもダイソーとかあるから便利なだけで、TSUTAYAとかに置いてある文房具もこれぐらいの値段かもなと今は思う。
デパートを出て、バス停まで歩く。
明らかにバックパッカーみたいな荷物背負った人を何人か見かける。
サーリセルカ。ここから300キロほど北に行く場所にある。
バスが到着し、40ユーロ以上したがもう金銭感覚は壊れてる。オッケー!レツゴー!
窓際に座って外を眺めると本当に森しかない。
時々森の中に住宅がある。
街と街の間を歩きたいと思ったけど多分全部森かもしらん。
この街に行きたかった理由はトナカイを見ることだった。白夜の下に歩くトナカイを見てみたかった。雑誌で見ても、トナカイは運が良ければ見れるぐらいみたいに書いてあった。
恐らく森の中にいるであろうから、野宿は覚悟しよう。一日明るいんだからなんとかなるでしょ。
そんな気持ちでバスから森を眺めてるとトナカイを発見した。
そこから更にスパンを開けてトナカイを見つける。興奮した。絶対に撮るぞと。
サーリセルカのバス停に到着し、森に向かう前にタバコを一本吸う。
空気が美味い。のどか。林に囲まれたリゾート地。
タバコ吸ったら行くぞと思ってた矢先、カポカポと足音が聞こえる。振り返るとトナカイがいた。普通に道路を歩いてた。
こんなあっという間に見つかるの?
ツノが生えてないってことは雌かな?
雄を探そうと道路沿いをちょっと歩いた。
いた。2匹。
普通に村に降りて来てる。誰だよ運が良ければ見つかるとか言ったの。
興奮して写真を撮りまくった。
そして終わった。
わざわざ長時間移動して村に到着して、すぐに用が済んでしまった。
こんなん野宿とかしてられない。ホテル泊まりたい!
とりあえず飯を食おうと村を彷徨う。
時間は遅くても、明るいから子供たちが遊んでる。
強い日差しが差し込む森がすごく綺麗だ。
サンタクロースオフィスという建物があったのだが、あまりにも小屋すぎて夢とは末広がりなんだなと。
ハンバーガー店を見つけた。Google翻訳でトナカイのハンバーガーを見つけたので食べる。めちゃくちゃ美味い。
その店の隣にホテルがあったので、場所で部屋を取れた。時刻は23:00頃。
部屋が必要なのか?みたいにスタッフに言われた。そりゃそうだよな。なんでこんな所で、この時間に部屋無いやついるんだよ。
とりあえず空いてる部屋を出してもらった。今まで泊まった中で1番高かった。18000円ぐらい。
長い廊下を歩き続けて入室。ツインベッド。
部屋が広いから思いっきりバッグに入ってる荷物を広げる。
一息付いた後、外に出てタバコを吸って白夜を眺めた。
やっぱり北へ行くほど全然明るい。景色とか、地球凄いとか、そういうのあんまり感じるタイプではないけど、この時間にこの明るさとは、と感動したのを覚えてる。そこのタイミングでInstagramのストーリーをあげた。
どうせならこの白夜の中散歩するぞ〜!
と部屋に戻ってベッドに飛んでサーリセルカの事を調べ始めてすぐ寝落ちした。
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