2024/03/03 ノムカツタワー

今日は10時に起きた。昨晩はなんだかんだ5時ころに眠ったので、そこそこ早起きといえよう。昨晩、なんとかこれかしらというところまで書いて、最後に起きてからもう一回見ようということにした。
深夜に書いたラブレターはだいたい失敗するのと一緒である。起きてから、渡す前にも一度見直すべきである。

起きてからの一番の懸念は、ストレス性連続喫煙症が発生し、眠る前にタバコが切れていた。じゃあ家を出発するタイミングで購入しようかしらと考えていた。
やっぱり我慢できず、12時ころにちょっとだけコンビニに行って購入した。8時間、9時間ぶりのタバコは美味しかった。そんなわけでおおよそネタを整えることができたので家を出発する。それにしても人がたくさん電車に乗っていた。日曜日の行楽日和といえ、電車に乗って昼過ぎに出かけるもんなんだなあ。
私は休日に、昼過ぎまで家にいればそのまま昼寝して終わってしまう。アクティブですねえ。

先日、電車にたくさん人が乗っている。この人々はどこに行くのか見張っていると、みんな銀座で降りてった。銀座に何があるというのですか。
若い二人がほんとの恋を始める町であると、裕次郎は言った。バカタレが。

その後は気楽なもんで、座って日記を書いていれば、自動的に地下鉄は地上にあがって高円寺駅に着いた。むやみやたらと天気がいい。
今日は高円寺スラバーノッカーである。毎回出させていただくたんびに言うが、ほんとにいいライブだ。いぶし銀お笑いから生まれたてすぎて、まだヌルヌルしているくらいのお笑いまで、笑いの総合商社、笑いのヴィレッジバンガード、笑いのノアの箱舟である。

さっきまでネタを書いていた、作り立ても作り立てなので13:50に公園集合である。早めに到着したので、ひとりで練習しておくかと思ったら、プロポーズがいた。プロポーズのお二人は間違えて到着してしまったようで、日にあたりながら二人で並んでベンチに腰かけていた。
やれ、漫才新人大賞はどうだったか、このあとやるネタはこうだと話していたら、田川くんがやってきた。10分の遅刻であった。プロポーズと話していて気づいていなかった。いまさら10分程度はむしろ早く到着したと言ってもいい。

そんなわけでネタをおぼえていく。だいぶ私の台本が二人の感覚に近づいているのか、私としてはだいぶ覚えやすいものが書けるようになっている。どんどん成長している。

ほどなくして、会場に入る。スラバーノッカー前に行われているライブが伸びて伸びてまだやっていた。楽しそうに稲倉さんがおしゃべりしていた。そちらが終演して、支度する。
開演前にも一発タバコを吸うかと思って外に出れば、カントリーズ福田さんと稲倉さんが美女2人に囲まれていたので、私も混ぜてもらった。やっぱりマセキのワーキャー芸人トップ2(福田・稲倉)が揃うと美女が集まるのだ。
その後、稲倉さんに差し入れを持ってくる美女まで現れた。すごいなあ。高円寺に小さな色男が集まった。

そんなわけで漫才をやる。今日のお客様はとんでもなく笑ってくださるお客様で、田川くんもお調子に乗って訳の分からないことをずっと喋っていた。この人はおだてられれば喜び、けなされればキレる。赤ちゃんである。
それはそれで彼らしさであるから、それが彼自身でうまくコントロールできればと思う。それが彼自身の収入アップにも仕事増にもつながると思う。

ライブが終わって、主催をされている作家さんに今回のネタを作るときに困ってしまったポイントを確認する。なるほどなるほど。
これが難しいもので、お客様が笑ってくださればそれがお笑いの正解だから、作家さんとしてもアドバイスしにくいのだ。
これが、昨晩日記に書いた野村克也の言葉である。あれはどうやら野村克也氏もだれかよくわからない剣豪の言葉を借りたようだ。

でも、真理であることよ。ウケるときはやたらとなんかわからんけどもウケないなと、スベルときはああであったこうであったと理由が沸いてくる。
ただ、お笑いの世界は難しいもので、なんかしらんけどスベルということもある。

せっかく高円寺に来たのだから、今日は新宿でいったん降りて散策をした。巨大なスポーツ用品店、アルペンで野球道具を見る。軟式用バットの良いやつが欲しいのだが、いまや軟式バットは5万円でも高くない時代になった。まいるよ。

漫才新人大賞に優勝できていたら、賞金で漫才協会の野球チームで使うためにビヨンドマックスレガシー(今の日本で最も高級な軟式バット)を購入したかったのだ。
これを言っておけば、おそらくおぼん師匠が票を操作してくださって優勝させていただけると思う。おぼん師匠にお伝えくださいね。

スポーツ用品を見た後は、せっかく来たのであれを見てみることにした。歌舞伎町タワーである。報道ステーションなんかでインバウンド需要についてのインタビューでよく登場する場所だ。
試しに入ってみたが、私向けではなかった。カクテル光線が目に突き刺さる。星飛雄馬の活躍を聞いた、当時の星一徹中日監督のように涙がでそうだった。音もどかちゃかとうるさい。
その割に人は少なかった。たぶんあれは税金で補填されているんじゃないかと思う。いろいろ考えさせられた。

ということで帰宅して、やたらと疲れていたので早めに眠った。明日も働かないといけない。あ、高倉さんにネタをまだ送っていない。

今日面白いと思ったことは「歌舞伎町タワーには税金が投入されていると思う」

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。