2024/02/22 言論空間目玉焼き

今日は10時ころに目が覚めた。そこそこ眠たいですね。
今日のスケジュールは夜に、毎月恒例「漫才若手強化会」である。漫才新人大賞を明日に控えた若手が集まる。これは熱いライブになるぞ。

とりあえず起きてから朝食を食べる。昨晩、ホンマでっか!?TVを見た。数年単位で久しぶりに見た。子供のころは割と毎週見ていたような気がしていたが、今の私は小泉今日子状態(伝わらない)に近づいているのだ。
久しぶりに見たところ、「お米はからだにいいぞ」「お米はダイエットにもいいんだぞ」という話をしていた。情報についてはどれも私の知っている情報であったのでどうってことは無いのだが、テレビ画面の中でタレントさんや有識者が、米をたべることをお勧めしていたので米を炊いて食べたくなった。
そんなわけで今日の朝ごはんは米を炊いて、煮物と目玉焼き、ソーセージ(偽物の安いやつ)という健康的なメニューである。

今日は書くことがあまりないので、あの話をしようと思う。「目玉焼きには何をかけるのか」この日本中で年間数億回は議論されているだろう話を、あえてやりたい。
この議題は、すでに答えが出ているがつまるところ「その人の好み」で終わりである。しかし人々はコミュニケーションツールとして、ときには時間つぶしとして目玉焼きについて語ってきた。この議論はやがて「そもそも好みじゃね」となり「そもそも目玉焼きって名前ひどくね」となり看護師さんが名前を呼ぶから診察室へ行かなければ、で会話が終了するものである。

思い出話をすれば、小学校低学年くらいのときだろうか、どういった流れかは忘れたが、小学校の授業でこの議論をクラスでしたことがある。恐らくは国語の授業で「ディベート」をやってみようみたいなことだったと思う。
二つのチームに分けてクラス内で話し合う。この「目玉焼きに何をかけるか」という論題に主に「しょうゆ」「ソース」が大きな二派閥となる。なかには塩コショウさえあればいい、ケチャップがうまいぞというツワモノもあらわれた。
そんななか、小林くん(あだなはコバヤン)が手を上げていった「俺は焼き肉のたれ」と言った。クラス中が非難ごうごうだった。確かにおいしくないわけではない。大人になった現在までに私は食べたことがあるが、美味しい。
しかし、学校の同調圧力とは怖いもので、みんなが叱責した。コバヤンはしょんぼりしていた。
ただ、叱責されるのもわからなくはない。これはディベートをするためのお題と論調決めのタームであって、好きな食べ方を言う場所ではない。また「焼き肉のたれ」とは調味料であって調味料ではない。そこには醤油や野菜のうまみや肉の出汁が加えられ、とろみが発生している。そして「焼き肉のたれ」という名前だ。焼き肉を美味しく食べるために作られたものである。焼き肉に焼き肉のたれをかけると美味い。目玉焼きにかけても確かに美味い。しかし、どちらの方がウマいのかと言えば、焼き肉の方がウマいだろう。なぜなら焼き肉のたれだからだ。
なんでも野球で例えるが、社会人野球出身の即戦力の選手、ポジションはショートの選手がプロ球団に入団したとしよう。この球団にはすでにショートのスタメンメンバーがいる。そんななか、この新入団選手をどうしようかと悩む。打撃はすでに1軍クラスであり、二軍で育てるのはもったいない。
ショートができるということはセカンドも守れるだろうとセカンドのスタメンにするようなものである。はあ?
つまり、ショートがメインポジションで、もっとも能力を発揮するのはショートだが、なんとなくここも対応できるだろうと、真価を発揮できないセカンドにつかせている。

これを焼き肉のたれに話を戻せば、焼き肉というポジションで真価を発揮することは確実な焼き肉のたれを目玉焼きという、まあそつなくこなすことはできるだろうポジションに着かせてしまっていると、そういうことだ。
打撃が一流なら、パ・リーグでDHにつかせてもいい。DHとは守備は行わず、打撃だけを行うポジションだ。これが焼き肉のたれで言えば、目玉焼きにかけるなどということをせず、白米に焼き肉のたれをぶっかけて食えばいい。目玉焼きすらいらないのだ。

あれから20年経った。あのときなぜみんなしてコバヤンを責め立ててしまったのか。大人になった私は、せめてもの罪滅ぼしで、ここに言論をおいておく。コバヤンへ、あらためて目玉焼きに焼き肉のたれは良くないと思う。

じゃあ、そこまで言うあなたはどうやって目玉焼きを食べているのかお伝えしよう。基本的には胡椒(塩コショウではない)を振って焼いたものを皿なり、米の上にのせる。マヨネーズをぶっぱなし、醤油をかけて食べる。ときにはナンプラーをぶっかけて激臭目玉焼きにする。コバヤン元気かなあ。

そんな朝食だった。日記を途中まで書いたところで家を出なければいけない。電車の中でも続きを書いた。今日はJRで高円寺に向かう。神田から快速的なやつで向かう。気づくと三鷹駅にいた。これはファックである。
高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪、吉祥寺を通過していた。しょんぼりである。

16時16分に高円寺へ到着して、ネタ合わせをしてライブに出た。なんだか、うまく乗り切れない一本目になってしまった。くっそ~。明日は厳しい戦いなのか?直前まで練習はやりますわ。

みんな優勝しそうだなと思いました。がんばれ!若者たち!
結局のところ、審査員の皆さんがどこを評価するのかが重要なのである。若手は自分の持っているネタを全力でやるのみである。

帰ってからすぐに眠った。今日は昼寝をしていないから眠いのだ。

今日面白いと思ったことは「さくらももこ先生くらい昔の記憶が鮮明である。」

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。