2023/7/26 笑フェス協会

今日は7:30に起きた。起きすぎである。

マセキ芸能社が毎年恒例で行っている「真夏の笑フェス」がある。
事務所の預かりである、いわゆる「マセキユース」の面々は終日、灼熱の中でお手伝いがある。今日はその日である。

まず一つ解決しておきたい問題がある。「笑フェス」というのは造語であることから、読み方をわかっていない方がマセキユース内にもちらほらいるのだが「しょうふぇす」と読む。ここだけははっきりさせておきたい。はっきりさせておきたいと書きながら、いま私の中でもあってるか不安になってきた。

10時に会場である上野公園の水上音楽堂に到着した。蓮の池のすぐそばと言う、仏教関係者なら大興奮の会場である。
我々、爆弾世紀末とスタッフの方の3人(+途中から作家さん)で映像撮影の役割についた。
開場前には案内の張り紙をはったりなんなりと雑務をこなす。ちょっとはんなりっぽい言葉になった。

今日は一日中、割と張り詰めた空気の中でのお手伝いだったので、そこまで書くことが無い。そのなかから厳選してお伝えできる範囲のものをお伝えしたい。

隙間時間ができたので、喫煙所にいた心優しい芸人さんたちとなぞかけ大会で盛り上がった。なぞかけは非常に楽しい。ここまで気持ちのいい頭の体操がかつてあっただろうか。いや、ない。

最初はうまく発想が出てこないのだが、長い時間やっていると、自然と脳が柔らかくなっていく感覚があり、いいものが出てくるようになるのだ。
これはいい。漫才のネタを考える前になぞかけをやってみると、柔軟になって良いものが出てきそうな気がする。

話は変わって、リップグリップの岩永さんとよく喋った日でもある。岩永さんは先日、仕事上でナイツさんと一緒になることがあり、そこでやはり漫才協会に誘われたとのことだ。
リップグリップさんは、若手ライブ界隈では名の知られた実力者であることから、私としても漫才協会に入っていただければさらに若手の強さが充実すると思うので、ナイツさんのおっしゃることには頷ける。

岩永さんとしても、舞台の数が増えることや漫才での収入を得られるという点において、ある程度のメリットがあることには納得いただけたようである。
しかし、もう一方の倉田さんが神奈川県在住のため、岩永さんが入りたいと言った場合に相当な負担をかけてしまうことがネックだとおっしゃっていた。
その通りである。都内に住んでいる人でも、中でも若手お笑いが多く住んでいる中野あたりから向かっても1時間以上の時間は確実にかかってしまう。まして、神奈川からとなるとなおのことそれは大変であろう。

現在は解散してしまったが、シンプソンさんという3人トリオがいらした。このメンバーのうち二人は東洋館でもガンガン漫才をやっていきたいという気持であったが、そのうちの一人が神奈川在住で、浅草まで行くと相当な時間がかかってしまうということから足が遠のいてしまい、月に1,2度の出演しかできなかった。

ただでさえ収入が少なく、バイトで生活をまかなっている若手にとって往復で3時間も4時間もとられてしまうのは躊躇することだろう。
これについては、何も言い返す言葉がない。もし私が億万長者なら倉田さんに電車に乗っている間の時給はポケットマネーからお渡しするので漫才協会に入っていただきたいと言えるのだが、そんなことはできない。
なので私から意見することはできないのだ。

浅草はとても魅力的な地であるが、通うには少し骨が折れる場所なのだ。確かに、都内に住んでいる方でも浅草は小旅行気分で訪れる場所であろう。
私のように漫才大行進に通うために台東区に引っ越してくるなんておかしな若手などこの世に存在しない。
となれば、漫才協会としても私をもっと大事に扱ってもらいたいものである(笑)。

いま、歴史的な快挙が起きた、半年以上日記を書いてきて初めて(笑)を使った気がする。いまのはジョークですよというのをどうしても表したかったのだ。

さて、なんであろうと私はリップグリップさんには漫才協会に入ってほしいと思っている。お待ちしている。

さて、そんなこんなで夜も更けて来て、いよいよ笑フェスは終演である。
駅までめろんぱん稲倉さん、金星八畳デスコアラさん、ケイトタカハシさんと歩いて帰った。全員変な名前!

笑フェスを通して、それぞれやる気が出ていたようである。未来は明るい。

今日面白いと思ったことは「誰も倒れなかったのは日頃のトレーニングの賜物である。みんな若い」

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。