なにもないって本当に?

海は好きですか?暑い日にはいって涼んだり、釣りをして魚を取るのは楽しいことです。ぼくも子どもの頃にそんな経験をしては日に焼けて苦しんだものです。

さて、海に行く人に質問です。

砂浜に生き物を探しに出かけたことはありますか?海ではないです、サラッサラの砂浜です。そんな場所に生き物を探しに行きますか?

ぼくはさっき行ってきました。しかも、昆虫や貝とかじゃなくて鳥です。砂浜に鳥?って思いますよね、ぼくもビックリしました。だって、よく見たらいるんだもん。

この鳥は「コアジサシ」といって、春から秋にかけて日本に来て、子育てをして旅立っていく鳥です。全長25㎝前後の小さな鳥ですが、大きな群れを作って生活をしています。

彼らは1日中飛び回ってるわけではなく、夜にはしっかり休みます。その休む場所が砂浜です。

砂浜には皿のような巣を作って、子どももそこで育てます。普通、鳥の巣といったら木の上のような見えない場所に作ることを思い浮かべるかと思いますが、彼らはなにも隠すものがないような環境の中に巣を作るんです。

つまり、ぼくらでいう、道の真ん中におにぎりやハンバーグなんかが落ちてるのと同じで、ある動物にとっての食べ物が手のとどく場所にあるんです。実際、コアジサシの卵はノラ猫やカラスによく狙われています。

また、そのほかの理由で卵が壊されます。それは、「人間のうっかり」です。気づかないうちに足で踏み潰したり、バイクや車で轢いてしまったりなどで壊されます。実際、調査中のぼくも気づかなかったかもしれません。それくらい目立たないんです。そうしないと、砂浜で目立って食べられちゃうから。

まるで忍者のようにひっそり暮らしている子どものコアジサシですが、これも1つの「いのち」です。見つけたらそっと見守ってください。家に持ち帰って育てるにも絶対うまく行きません。育て方は親が1番よく知ってるんですから。

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主に旅費、活動費になります。たまに、映画の観賞にもなったり。