明日になれば

「今日はありがとう」

明日になれば

ぼくと君はなにもなかったように

つきあっているのかな

恋をしているのかな

どうだっていいや

そんな

なんだっていいや

どうせ

夜は明けて

君はまたひとつ泣いて、

ぼくはまたふたつ泣いて

今日はありがとうを

また別の人にも言うかな

でも、君に向けたありがとうは

決して苦しまぎれでなくて

そのとき思いつける最善の

言葉だったと信じていいかな


「今日はありがとう」

なんて

なんだか照れくさいよな

一日一日は君がいるとあっという間で

白黒映画みたいな

単調な日々がまるで

才色兼備な君に

色を重ねられていったようだね

今日はありがとう

今日はおめでとう

またこうやってありもしない今日を

想像してしまって悔しいや。

あぁ、でも、君が

また、別の男にありがとうと

言っているのはどこか悔しくて。

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