見出し画像

「しらんぱー」する

思わぬところで、思わぬ人と出会うと、別に悪いことはしていなくても、何となく「見つかった」という感じがするのはなぜでしょう。

知床を家族と二人で旅行したときのことです。
旅館に着くと、中居さんがお茶を入れに来てくれました(最近はこういうスタイルは減りましたね)。何気なく顔を見ると、その中居さんが古い知り合いでびっくり。
「〇〇さんですよね、お元気でしたか」「お久しぶりです。はい、元気にしています」
さて、この後が問題です。どこまでお互いに話を聞いていいのか、探り合い。

よく聞いてみると、短期の住み込みで、アルバイト感覚で来ているそうで、深いわけなどありませんでした。
こちらも、別に怪しい関係の人と旅行しているわけではなく、質問されて困ることは何もありませんでした。
それなのに、お互い、妙に言葉を選びながら話していたのが、今となっては笑い話です。

沖縄では、知らんふりをすることを、「しらんぱー」と言います。「昨日、サンエーで、みーかーに会ったけど、しらんぱーされたわけ」のように使います。知らんふりをされるのは、基本的に気持ちのいいものではありませんが、時には、配慮のしらんぱーもあるかもしれません。
みなさんは、どんな時はしらんぱーしてほしいですか?