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「とっくりのセーター」?

真夏に書く記事ではないなあ、と思いながらも、冬までに忘れそうなので失礼いたします。

沖縄で生活していて、ありがたいと思うことはたくさんありますが、その一つが、「衣替え」がほぼ不要だということです。
「ほぼ」という譲歩付きではありますが、他府県のように、タンスの中身を大々的に入れ替える必要はありません。
沖縄は一年を通じて、気温がそれほど大きく変動しないというのが大きな理由です。活躍するのは、綿シャツ(長袖)。これは年中レギュラーの座を譲りません。冬はこの上に何かを羽織ります。そして夏は、これ1枚。陽射しが強いので、長袖の方が安全ですし、室内でも冷房が効いていると、ちょうどいい感じです。観光客の皆さんは、半袖で陽射しの下にいらっしゃいますが、沖縄住民は、長袖で日陰を探しています。

先日、職場で服装の話が出ました。沖縄では不要な服、という流れになり、ダウンジャケットなどを挙げていき、「とっくりのセーター」と言ったところ、妙な空気に。「タートルのセーター」と慌てて言い直しました。
沖縄で不要だから知らないというより、もはや死語なのでしょう。

みなさんももう「とっくりのセーター」という表現は使うことはないでしょうか。

ちなみになぜ「とっくりの」なのかというと、酒器の徳利の首と形が似ているからだそうです。さすがにこっちの徳利はまだ物もあるので、若い世代もピンとくるのでしょうか。沖縄では燗酒を飲む文化はあまりなさそうなので、沖縄では、酒器の徳利も通じないかもしれませんね。