【a-92】日銀 宴の終焉 週刊東洋経済 読書メモ
オーディブル。
ゼロ金利政策などの経済政策について考察する内容。
めちゃくちゃ面白かった。白川前総裁のインタビューも出ていた。
経済について施策の良し悪しは正直全くわからないけど、日本経済の落ち込みは事実なので短期から中期的に見ると失敗してたんだろうなと思う。
一方で、よくある事だけど長期的に見ると本当に悪かったかも変わってくることがあるので今後も見ていきたい。
コロナに対する対策も、結局台湾などを除くと日本がかなり優秀だったし。
少子高齢化は豊かな社会に向かう国々共通の課題で条件としてはイーブン。
日本が劣っていたのは、結局の所は安定した時から変化が止まってしまったことと、ルールメイキング勝負の世界を後追いしなくちゃいけなくなったことかと思う。
前に別の本で出てた、補助金で淘汰されるべき企業を守ってしまったことで、日本企業の自活能力が低下したことが大きな要因だと思う。
短期の雇用の不安定よりも、その不安定によるタフさの創出が重要だったのかもしれない。
あとは、社会の病巣だと思うけど、ポピュリズムな世界になってファクトから論理的に判断出来ないのが本当にやばいと思う。
今朝もエジプト考古学者の河江さんが、Youtubeチャネルで、クフ王のピラミッドが墓じゃない説はテレビでしか流れてないけど流布していると言ってた。
まさに、情報ソースとした何の学問的なバックグラウンドのないマスメディアが良い加減な情報を人々に受けるからと流していることで起こっている弊害の1つだと思う。
経済政策も政治全般もポピュリズムから離れた冷静な施策の積み上げが出来るようになって欲しいと思った。
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