見出し画像

秘本三国志(二) 陳舜臣 著 読書メモ

これの続き。

前半戦の見せ場の董卓の狼藉の数々の場面から呂布騎馬隊の渡り歩き。孫堅の突然の死。青州黄巾賊を曹操が取り込むなど、今後の流れを決めていくような場面の収録された巻だった。

やはり、五斗米道視点で語られるのは面白い。
北方三国志では確か青州黄巾賊100万と曹操軍3万の戦いは袁紹による嫌がらせのような役割の押し付けの逆境を曹操が上手く乗り切り、自分の勢力を拡大した転機として描かれていた。転機は転機だが、今回の話では袁紹の意向はあまり記載されなかった。

また、孫堅の死の戦の背景がよく分かってなかったが、袁術陣営として糧道を扼す袁紹陣営の劉表(劉備陣営としてはこの後の重要地点、荊州の支配者)を叩くことが目的だったと。
しかも、黄祖という今後孫家を扼す厄介な敵を潰すチャンスを逃してたというのも面白い。

長安がこの時どんなだったのかは気になるなぁと思った。董卓支配の長安。
長安でかっこよく描かれた士孫瑞。公孫氏は春秋戦国時代にたくさん、各国の公族の分家となった人たちが名乗っていたが、士孫氏って初めて聞いた。何か関係あるんだろうか?

この後は官渡の闘いに向かっていく感じだと思うから、次巻楽しみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?